10月26日、27日の2日間、名古屋大学 の 野尻 伸一さん に「Robertson-Walker brane 入門」と題して、入門講義をしていただきました。くわしくは こちら をご覧ください。
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D-ブレーン「だけ」ではフレーバー構造を実現できない3つの理由(その3)
去年も年末になってバタバタと更新したような気がしますが、今年もやっと更新します。前回は、D-ブレーン模型ではGUTにならないことを説明しました。(Pati-Salamならできる、という人がたまにいますが(例えば北大の小林さん)あれは「ゲージ統一」ではありません。これについては後で言いたいと思います。)
さて、D-ブレーンだけでは自然なスタンダードモデル セクターを作れない2つめの理由は、「スピナー表現」が実現できないからです。D-ブレーン上のマターは一方の端点だけが端をもつオープンストリングによって実現され、そこにはU(N)のNまたはNバー表現のチャン・ペイトン因子がアサインされるので、バイファンダメンタル表現しかできないからです。素粒子模型にスピナー表現が必要な理由はもちろん、各1世代ごとにSU(5)の5バーと10表現と右巻きニュートリノの1表現をあわせてSO(10)のスピナー表現になるからです。
この事実は超重要であって、これで標準模型になぜアノマリーがないかを自動的に説明することはよく知られています。また、U(1)B-Lになぜアノマリーがないかも一緒に説明できてしまいます。SO型のゲージ群はオリエンティフォルド(ストリングジャンクションの文献にでてくるB-とC-ブレーンが1枚ずつ)があればできますが、スピナー表現はそれだけではできず、もう一つC-ブレーンが必要になります。ここが、D-ブレーン模型に別れを告げる「岐路」です。
さて、D-ブレーンだけではダメな3つ目の理由は、U(1)対称性のためにアップタイプの湯川を生成できないことなのですが、これについては長くなるので次回にします。
KEK 一般公開開催されました
先週の日曜日(9月4日)KEK で一般公開が開催されました。今年は一般公開委員の板倉さんが大活躍で、理論の展示スペースとして小林ホール前を確保したり、キーホルダー作成クイズをやったりしたおかげで、理論の展示にもたくさんの方が来てくれました。
理論の研究紹介のパネルも一新しました。「超弦理論」のパネルも苦労して作りました。ファイルサイズがかなり大きいですので通信環境がいいところで見ていただけたら幸いです。
パネルのpdfファイル
1枚目(1.9MB) 2枚目(449KB) 3枚目(792KB)
1枚10分、30分でわかると書いてありますが、本当のことを言うと、30分で本当に心の底から理解できるわけではありません。それはそうですよね!大学院で半年かけて、分厚い教科書を授業してやっとわかる内容を、何も知らない方が30分でできるわけないです!
でも伝えたかったことは、「超弦理論には何かすごいことがある、奇跡的なことがある」ということです。そして、それで興味をもっていただけたなら、実際に自分で調べていただければいいと思って作りました。
