理論センタープロジェクト入門連続講義「AGT対応入門」開催されました

5月の連休明けに引き続き、理論センタープロジェクトイベント第2弾として、7月の25、26、27日の3日間にわたりKEK の柴正太郎さんに「AGT対応入門」と題して入門連続講義をやっていただきました。プロジェクトのページ にも書きましたが、今回もたくさんの方々に集まっていただきありがとうございました。

柴さんのレクチャーもとてもわかりやすかったです。知りたいと思っていたことが一気にすべてわかってしまう、こういう集中講義形式は大変いいですね。しかも、柴さんは KEK の方なので、謝金をお支払いすることもできずに大変心苦しかったですが、おかげで研究費をほとんど使わずにすみました(たばこが煙ーい居酒屋には行きましたけど)。

さて、これが超弦現象論にどう役立つのか、ということですが、僕個人的には、この N=2 理論からフレーバを直接だすのではなくて、(カラビヤウなどの)背景幾何学をモジュライ空間に反映する「プローブブレーン」上の理論としての役割に期待しています。その際、鍵となるのはやはり SU(2) SW カーブと有理楕円局面との同等性です。さらに、プローブブレーンが singularity に近づいたとき理論は conformal になるとされていますが、一方、F理論では singularity が enhance するところに matter 、すなわちフレーバが存在します。最近までこの世は別にコンフォーマルじゃないし、とか思っていましたが、こういうわけで最近は強く関心をもつようになってきました。