ダイナミカルクォークを無視するクェンチ近似は、その大胆な 近似にもかかわらず、ハドロンの質量を10%レベルで再現する ことが知られている。 しかしながらチャーモニウムの超微細構造に関しては、約30% という実験結果との大きな食い違いがある。 この原因としては、ダイナミカルクォークの効果以外にも、 これまでの計算で無視されて来た、非結合な相関関数の寄与の 可能性がある。 我々は、ダイナミカルクォークの効果を含む配位の上で この後者の効果を見積もり、クォーク質量の増大と共にこの 効果は急速に小さくなり、確定的とは言えないまでも、 非結合な相関関数の寄与は小さいと考えられることを示した。