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KEK研究会『現代の原子核物理
−多様化し進化する原子核の描像』
開催日:2006年8月1日(火)から8月3日(木)
場所: KEK 3号館1階 セミナーホール
講演申し込み期限: 2006年 6月23日(金)
参加申し込み期限: 2006年 6月30日(金)
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[研究会の趣旨]
今日、原子核物理で扱われている対象は、従来の原子核という
描像を超えて、様々な方向への広がりを見せています。
例えば、陽子数と中性子数のバランスの崩れた「不安定核」、
構成粒子としてハイペロン(ΛやΣなど)が加わった「ハイパー核」、
さらに中間子(πやK)が強く束縛した「中間子原子核」が挙げられます。
そして、これら三種のエキゾチックな原子核の研究は今まさに
急速な発展をとげる段階にあると言えます。
「不安定核」の研究によって、原子核研究は核図表の広範囲に拡張され、
従来の核物理の常識を破るような現象が数多く見つかっています。
例えば、中性子ハローやスキン構造、魔法数の変化など、
安定核で培われてきた概念の変更を余儀なくされる状況にあります。
さらに安定核領域においても、α凝縮した励起状態などの奇妙な現象が
新たに提唱されています。
また、原子核の中にストレンジネスという新たな自由度を持ち込んだ
「ハイパー核」が多数発見され、核子とは異なる粒子(ハイペロン)が
加わることで、ますます豊かな現象が現れると期待されます。
実際、Λ−Σ粒子変換現象や、Λ粒子による原子核の収縮現象など、
多くの通常原子核と異なる豊かな物理的現象が活発に研究されています。
更にはダブルΛハイパー核や、Ξハイパー核といったS=−2の世界まで
研究が拡大しつつあり、核図表は、陽子・中性子のみならず、
ストレンジネスの3次元空間に広がりつつあります。
「中間子原子核」は核子とは異質の中間子(ボソン)が
加わった系であり、さらに奇妙な原子核と言えます。
特にK中間子原子核では、高密度状態や奇妙な構造など核構造が
劇的に変化する可能性が指摘されています。近年、K中間子原子核を
実験的に示唆するデータが得られ、活発な議論がなされています。
また、中間子原子核は有限密度における中間子の性質を研究する系と
しても有用です。強い相互作用の対称性の部分的回復に関する
知見が得られると言ったように、ハドロン物理の方向に発展する
可能性を秘めております。
これら3つの原子核に現れる豊かでエキゾチックな現象は、
構成粒子とそれらに働く相互作用に支配される有限量子多体系の
ダイナミクスに起因します。これらの現象を理解するため、
相互作用に基盤をおいた核構造の研究は、全ての分野に共通した
重要なテーマです。
こうした情勢の中で、今後数年の間に、RIBF(理研)、J-PARC(KEK&JAEA)
などの大きな実験プロジェクトが計画されており、これらの分野の今後の
理論・実験双方における発展が期待されています。
このような状況を踏まえ、各分野の原子核の研究者が一堂に会し、
各々の現状やこれからの展望について話し合うことは有意義である
と思います。そこで、このように多様化した原子核について
議論する場を設ける次第です。
本研究会では、3つの分野の方が集まります。
そこで各分野(理論及び実験)の概要やホットな話題を、
招待講演者に少し長めのレビュー講演にて、分かりやすく
説明して頂きます。
その一方、分野を越えて活発に議論して頂くために、
出来るだけ多くの人に講演をして頂きたく思います。
一般講演の方は20分程度の時間は確保しようと考えております。
なお、中間子原子核のセッションの一部(主にK原子核)は、
E. Oset氏、B. K. Jain氏に配慮し、英語での講演としますので、
申し込みの際ご注意ください。他の分野は全て日本語での講演とします。
多くの人の参加申し込みをお待ちしております。
[トピック]
【不安定核】
・核力と核構造
・shell evolution(不安定核でのシェル構造の変化)
・低密度での多核子相関(di-neutron相関、α凝縮状態)
・不安定核反応
【ハイパー核】
・YN,YY相互作用
・S=−1ハイパー核反応・構造・崩壊
・S=−2ハイパー核反応・構造・崩壊
【中間子原子核】
・π中間子原子
・K中間子原子核
・η、ω、η'(958) 、その他の中間子を含む原子核
[招待講演]
・不安定核
板垣直之(東大)
宇都野穣(原研)
明孝之 (阪大RCNP)
本林透 (理研)
山上雅之(理研)
・ハイパー核
田村裕和(東北大)
根村英克(理研)
山田泰一(関東学院大)
・中間子原子核
赤石義紀(理研)
応田治彦(理研)
E. Oset (Valencia)
B. K. Jain (Mumbai/KEK)
慈道大介(京大基研)
土手昭伸(KEK)
比連崎悟(奈良女子大)
・J−PARC施設
永江知文(KEK)
<<参加申し込み>>
・参加申し込み先:
^^^^^^^^^^^^^^
以下のフォームに必要事項を記入の上、
津田敬子(秘書)
Tel: 029-879-6100
Fax: 029-864-2580
e-mail: KEKconf@ml.post.kek.jp
("@"は半角の"@"にして下さい)
まで電子メールでお申し込みください。
・会議の内容・参加申し込み・宿泊等に関する問い合わせ先
土手昭伸
Tel: 029-879-6091(土手、直通)
Fax: 029-879-6101
e-mail: dote@post.kek.jp
("@"は半角の"@"にして下さい)
・ユーザー登録及び旅費補助について
KEKに来訪される方はユーザー登録が必要です。
本研究会用に、お手数ですが参加者全員、一律登録して下さい。
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過去に登録された・平成18年度別件で登録された方も
新たに登録をお願いします。
旅費と宿泊費について、補助が必要な方は以下の
申込書にその旨を記入して下さい。
旅費などは若手を優先的に配分する予定です。世話人に御一任ください。
以下のサイトから必要書類(ユーザー登録・振込み依頼書)をダウンロードし、
必要事項を記入の上、まず参加申し込み先へFAXして下さい。
そして原本を郵送、若しくは当日持参し、提出してください。
出来るだけ郵送でお願いします。
【書類に関して注意事項】
・ユーザー登録は年度更新ですので、昨年度末の研究会に
参加した際に登録された方も、新たに登録が必要になります。
・振込み依頼書において、「銀行コード」「支店コード」まで
必ず記入して下さい。
【書類ダウンロードサイト】
・ユーザー登録
日本語版 http://www-conf.kek.jp/hadron/nuclear/UserResistration_J.pdf
英語版 http://www-conf.kek.jp/hadron/nuclear/UserResistration_E.pdf
・振り込み依頼書
日本語版 http://www-conf.kek.jp/hadron/nuclear/AccountResistration_J.pdf
英語版 http://www-conf.kek.jp/hadron/nuclear/AccountResistration_E.pdf
【郵送のあて先】
〒305−0801
茨城県つくば市大穂1−1
高エネルギー加速器研究機構
素粒子原子核研究所
津田敬子(秘書)
[その他]
・研究会開始・終了時刻
研究会は8/1(火)午前10時開始、8/3(木)午後4時終了、
を予定しております。
・参加費、懇親会
参加費は無料ですが、別途、お茶代を一人当たり500円程度、
懇親会費として学生、ポスドク2000円、スタッフ3000円を、
受付時に集めます。
懇親会は、KEK内で初日の夜に行います。参加は任意です。
・会議報告
本研究会では会議録は作りませんが、会議終了後に講演のファイル
を公開します。発表者の方々はご協力ください。
[世話人]
土手 昭伸(世話人代表)、板倉 数記、熊野 俊三、森松 治(以上、KEK)
延与 佳子(京大基研)、木村 真明(筑波)、中務 孝(筑波)、
根村 英克(理研)、原田 融(大阪電通)、肥山 詠美子(奈良女子)、
比連崎 悟(奈良女子)、藤井 新一郎(東大CNS)
[プログラム委員]
大塚 孝治(東大)、岡真(東工大)、加藤 幾芳(北大)、鈴木 宜之(新潟)、
滝川 昇(東北)、土岐 博(RCNP)、松柳 研一(京大)、
元場 俊雄(大阪電通)、矢花 一浩(筑波)、八尋 正信(九大)
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KEK原子核研究会 参加申込書
講演希望の方は6月23日までに
参加のみ希望の方は6月30日までに
KEKconf@ml.post.kek.jp までお送り下さい。
("@"は半角の"@"にして下さい)
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1. 氏名:
性別:
2. 所属:
身分:
3. 電話:
FAX:
E-mail:
4. 講演希望: 有/無
講演題目:
要旨(3行程度):
5. 宿泊手配の希望: 有/無
__月__日晩から__月__日朝まで__泊
部屋のタイプ --- [a],[b],[c]のいずれかを明記下さい ---
[a] KEK宿舎(シングル、バス・トイレあり):1010円
[b] KEK宿舎(シングル、バス・トイレなし): 740円
[c] アーバンホテル(シングル) :7875円
旅費の補助を希望された方の宿舎割り当てに関しては、
主催者にお任せ下さい。
6. 補助の希望: 有/無
航空機利用: 有/無
予算に限りがございますので、科研費等、ご自分の研究費を
お持ちの方は、極力そちらをお使いくださるようお願いします。
航空機利用の方は、「チケットの半券」「旅行会社からの領収書」を、
会議当日にご持参ください。
7. 懇親会に参加: する/しない
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