2018年4月より,タンパク質結晶構造解析ユーザーグループ(以下PX-UG)の代表を清水敏之前代表より引き継ぐことになりました茨城大学の海野昌喜です。
PX-UGはPF-UAの下にあるユーザーグループの中でも最大の会員数から構成されています。若手の先生方を中心とした幹事会も二期目に入り、約半分の幹事が入れ替わり新しい幹事会になりました。この新たな幹事会とともにPX-UGを運営していきたいと思います。これまでもPX-UGでは量子ビームフェスタ開催に合わせて会合を開いてきましたが、その他に幹事会の先生方を中心として企画した講習会も開催していきたいと思いますので、全体会合への出席と同様に皆様の積極的な参加をお願いしたいと思います。
タンパク質結晶構造解析において放射光施設の利用は必要不可欠なものであります。これまでも我々ユーザーは非常に整備された環境で放射光施設を利用してきました。これは構造生物学研究センターおよびビームライン担当者、PF施設側の不断の努力によるものであります。ユーザーグループの代表として厚く御礼申し上げます。しかしながら、この環境を維持するのが年々困難になってきております。予算削減に伴うビームタイムの減少はユーザーの皆さまも実感するところではないかと思います。将来にわたって安定的に放射光施設を利用するためにも現在我々が真剣に考えていかなければならない問題が山積しています。PX-UGは設立の目的にもありますように、お互いの交流を通して構造生物学研究を推進することを第一の目的としていますが、このような昨今の状況にも目を向けざるを得ません。今後も高いアクティビティを保っていくためにも、PX-UGとして皆様の意見を集約して積極的に発言をしていく必要もでてくると思います。また、科学は相補的な手法を融合していくような方向に進んでいます。結晶構造解析だけでなく、他のPF-UAのグループや新たな手法を用いるコミュニティーとも積極的に交流し、情報を取り入れ、PX-UGを益々発展させていきたいと思います。
これまで以上のユーザーの皆様のご協力,ご助言を宜しくお願い申し上げます。