Vaio type G (PCG-5E1N) + Vine Linux 4.1


背景

これまで、CF-S21,CF-B5ER, CF-B5FR,CF-W2とLet's noteを愛用してきた。 特に、トラックボールの採用という個性とUNIXをインストールする上での 癖のなさ。とっても気に入っていた。 最後のCF-W2では、あのサイズ、あの重量のNotePCへのCD-ROM ドライブの 搭載ということで、トラックボールはないが、つい買ってしまった。 しかしながら、ここ数年のパナソニックの人気はすごすぎる。 完全な一人勝ち、もうちょっと値段ぐらい 下げてほしいものだ。 トラックボールがなくなってしまった現在、 今さらLet's noteを買う必要はもうない。 ちょうど、SonyがLet's noteへの対抗商品を出した、type Gである。 癖のあるSonyのこと、Linuxとの相性は悪そうだが、 他社メーカーを育てる意味でも買うことに。

Vine Linux 4.1

UNIXのインストールが大変だったころ、NEC98シリーズを使っていたこともあり FreeBSDを使っていた。しかしながら最近は、CDからのインストールで ほぼ必要なアプリケーションが入るようになった。 特に、日本語関係のソフトとの関係で、Vine LinuxにVersion 2.1から 御世話になっている。 今回は、うちの学生さんが既にtypeGにVine Linux 4.1をインストールして 使っていますので 安心して 出たところのVine Linux 4.1をインストールすることに。

Install+setupについて

Installは、特に問題なく終了。 新しいPCでのXや、ネットワーク等の問題はなく正常に動く。 ただし、MS,SDのドライブはすぐには動かない。  CF-W2でも動いていませんでしたし、まあ こんなもんでしょう。 
足りないsoftも apt-getで簡単インストール。
apt-get update
apt-get install gnuplot a2ps ng gcc-g77 vnc vnc-server ebview thunderbird
apt-get install openMotif-devel XOrg-libs XOrg-devel XOrg-gl-devel glut glut-devel

Win側のディスクも、
mkdir /win
mount -t ntfs -o iocharset=euc-jp,umask=0222 /dev/hda2 /win
で読めるように。/etc/fstab に次の一行を加えておく。
/dev/hda2 /win ntfs iocharset=euc-jp,umask=222 1 0

CtrlとCapslock の切替。 /etc/X11/xorg.confの編集。 下記の行のコメントアウト"#"を外す。
Option "XkbOptions" "ctrl:swapcaps"

とここまで、順調だったが、VistaとGrubは相性が悪いらしい。 Grubからwin, linuxの切替えはできるが Vistaの再インストールなどは 不能に..。 そのうち、VistaがわのMBRに切替えなとダメかなぁ。

Wireless LAN

無線LANの設定は、いつも大変だがCF-W2のときの経験どおり。
/sbin/lspci |grep Wireless
02:00.0 Network controller: Intel Corporation PRO/Wireless 3945ABG Network Connection (rev 02)
ちゃんと認識されている。次にドライバを持ってくる。
http://ipw3945.sourceforge.net/ipw3945-1.2.0.tgz
$ tar xvfz ipw3945-1.2.0.tgz
$ cd ipw3945-1.2.0
$ make
# make install
ファームウエアを入れる。
$ tar xvfz ipw3945-ucode-1.14.2.tgz
$ cd ipw3945-ucode-1.14.2
# cp ipw3945.ucode /lib/firmware/
デーモン(?)も入れる。
$ tar xvfz ipw3945d-1.7.22.tgz
$ cd ipw3945d-1.7.22
# cp x86/ipw3945d /sbin/
動作確認。
$cd ipw3945-1.2.0
# ./load debug=0
# /sbin/modprobe ipw3945
# /sbin/lsmod
# /sbin/iwlist eth1 scanning
ちゃんと、無線LANが見える。
後は、GUIで「ネットワークの管理」でやるもよし。
/sbin/iwconfig eth1 essid "hogehoge" key s:hogehoge
/sbin/ifconfig eth1 *.*.*.* netmask 255.255.255.0 broadcast *.*.*.*
/sbin/ifup eth1
でもよし。

外部ディスプレイ出力(CRT OUT)

これは、仕事柄必須である。 CF-W2より前のLet's noteでは 普通に Fn keyが使えたものだが CF-W2では、動かず苦労した。 とりあえず、ここでも 以前と同様にしてみる。
% http://www16.plala.or.jp/mano-a-mano/i810switch.html
% tar xvfz i810switch-0.6.5.tar.gz
% make clean
% make
# make install
# i810rotate
うーん。動かない。"Intel 945GM Chipset." と何か関係あるのか。 とりあえず、出力切替できればいいのだが。
http://sourceforge.net/projects/i855crt と言うのがあるらしい。
%make
#make install
#./i855crt on rawpipe
Intel 855GM CRT out driver V0.4
Copyright (C) Merello Andrea 2004
No know videocard has been found.

ダメですね。
http://www.linux.or.jp/JF/JFdocs/kernel-docs-2.6/sonypi.txt.html + jdmouseも使ってみたが。 Fn keyのイベントの検知はするが、輝度を変えたりできないし、 そもそも Fn+F7の外部ディスプレイの表示はできない。

休日にちょっとやってみる程度ではダメそうだ。 Sonyのせいか、新しいマザーボードのせいか... また 時間ができたらやってみることに。


結局、Vineではあきらめ、Fedora Core 6を現在利用中。 詳細はこちら。
945GM Fn External display

nakao@iiyo.phys.tohoku.ac.jp