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機構内ネットワーク

2003年8月にMACアドレス登録による運用を機構内ネットワークの全てに拡大した が、その運用も2年目を迎えた。MACアドレス毎に使用者(管理責任者)と接続先 クラスターを登録し、未登録の場合は機構内ネットワークを使用できないように したが、順調に稼動している。エッジスイッチのポートは原則として全てダイナ ミックVLANとし接続機器のMACアドレスにより登録クラスターに自動的に接続す るが、これでは不都合が生ずる機器のために、申請により固定VLANポートとする ことも認めている。固定VLANポートについてはそのポートに登録した機器しか接 続できないようMACアドレスのフイルタを設定することにしているが、一部未設 定な箇所が残っており、現在順次設定を行っているところである。2005年3月現 在の主要クラスターの登録MACアドレス数は、

FB:353, FG:204, FI:250, FJ:125,  
  FP:784, FT:274   (素核研)
PF:1251, BF:487     (物構研)
AG:350, AP:501, AT:676   (加速器)
CE:52, DC:709, GE:641   (センター等)
DMZ:164        

となっている。 なお、1年経過してもMACアドレスが登録されない機器は既に使 用されていない機器と判断できるので、ノードデータベースより消去した。

BELLEの計算資源への機構内外からのアクセス帯域を拡大する為、大幅な構成変 更が行われた。これに合わせ、中央スイッチを増強し、スーパーSINETをさらに 有効活用できるよう準備中である。

JLANは、J-PARCの2つのサイト(東海サイトとつくばサイト)を透過的にカバー し、J-PARCに携わるKEK職員と原研職員が円滑に共同作業できるための環境であ り、関係者がどちらのサイトに居る場合でも効率的に作業できるための環境であ る。JLANの本格整備は2006年度に予定していてそのための諸準備を進めているが、 それまでの暫定措置を2002年10月から原研と共同して運用している。JLANは KEK-LANとも原研LANとも独立なLANであることを追及している。JLANの東海サイ トとつくばサイトは専用線でL2結合するが、2003年度まではこれに広域イサーネッ ト(10Mbps)を使用してきた。これを、2004年4月に、茨城県が運用するいばら きブロードバンドネットワーク(IBBN)を利用した接続(100Mbps)に変更した。 両サイトからIBBNの最寄アクセスポイントまでの接続にはダークファイバを用い ている。

KEK-LANを東海サイトに延ばすことはしない。東海サイトとつくばサイトに跨る のはJLANのみである。つくばサイトにおいてKEK-LAN内のVLAN(例えばBFクラス ター)への接続とJLANへの接続をユーザが自身で切り替えられるよう、また、ど ちらのサイトにおいてもJLAN内の複数のVLANの中から接続先VLANをユーザが自身 で切り替えられるよう、VLAN選択機構を開発した。現在試験運用中であり、4月 初めからの運用を目指している。

可搬端末用のクラスターであるMAの利用者は増加しており、2005年2月現在の登 録MACアドレスは1866になった。このうち、職員は578、共同利用者は1203である。 共同利用者については年度更新の手続きを行わないと使えなくなる。MAの無線ア クセスポイントは2004年度中に8台増加して76台になった。すでに公共的場所は 全てカバーしていると思われる。公共性がない場所についても受益者負担にてMA 内にアクセスポイントを追加できるようにしている。



Computing Research Center, 2005