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国際ネットワーク

国立情報学研究所(NII)による国際接続は、2004年1月に、NIIからNew Yorkに 設置されたNIIのルータまでが10Gbpsとなり、このルータがMAN LAN(Manhattan Landing: 学術ネットワークの相互接続用10GEスイッチ)に10GEで接続された。 Abileneはその時点で既にMAN LANへの10GE接続を完了しており、GeantやESnetも 早急に10GEで接続してくるよう期待された。ESnetをMANLANへ10GEで接続する要 請はKEKからESnetに行っていたが、2004年12月に実現した。

アジア域内でKEKが日本側の半回路を負担して接続している国際回線のうち、台 湾Academia Sinicaへの1.5Mbps回線は2002年 1月に、中国IHEPへの128Kbps回線 は2003年8月に、それぞれ終了し、ロシアBINPへの512Kbps回線が、KEKが所有す る唯一の国際回線となっている。GLORIADによりモスクワまでの学術用帯域が大 幅に改善されたが、現在はロシア科学アカデミーのモスクワ-ノボシビルスク間 155Mbps回線が混雑している。これを622Mbpsに帯域拡大して混雑を解消するよう 準備中であり、実現次第、BINPへの512Kbps回線も終了できる予定である。

なお、APANの一環で、日本からGLORIAD香港ノードまでの2.4Gbps回線が2005年初 めに実現している。GLORIAD香港と北京の間も既に2.4Gbpsになっており、日本と 中国間の学術用広帯域が実現している。日韓間は2003年から2.4Gbpsで結ばれて いる(玄海リンク)し、日台間も2004年に1Gbpsに増強されている。東アジア域 での学術用帯域が〜Gbpsになったのに対し、アジアの他の地域への帯域はまだま だ非常に細い。



Computing Research Center, 2005