2004年4月19日にHPSS に蓄積したデータの解析のためにLinux farm 導入を計 画しているとの相談があった。設置場所、転送性能、Linuxの distribution、に ついて検討した。
HPSSとLinux farm とのデータ転送のために経由する SPスイッチルータがボトルネッ クになることが予想された。対策としてHPSSのディスクムーバにGbEカードを増 設して、これをLANに接続しSPスイッチルータを迂回できるようにした。(2004年7月5に 作業)
HPSSアクセスのための設定を 2004年9月13日に完了した。
E391aLinuxfarmとHPSS間のデータ転送性能向上を目的として、現状のI/O性能 計測、マルチストリーム化によるデータ転送性能計測、最適データ転送方法検討、 等の性能評価を実施した。
HPSS の実験データ転送のためにSuperSINET の専用線を大阪大との間で接続 した。接続直後の性能が十分なものではなかったため、I/O性能計測、チューニ ング方法検討、チューニング効果検証、等の性能評価を実施した。
経由する各マシンのTCP のバッファを大きくすることにより解決できるであ ること、しかし途中に経由するSPスイッチルータは、古い機械でありバッファを変更で きないことが判明した。
この問題も、ディスクムーバにGbEカードを増設することにより解決可能であ る。しかし、レンタル期間の残りが1年を切ったこと、必要とする予算や作業量 などから、実験グループと相談をして対策を見送ることにした。
2004年6月頃に、DFSクォータの仕様上の制限によりE391aグループのHPSS領域 にデータの書込みが出来なくなる兆候が発生した。対策を検討した結果、2004年 10月にHPSS/DFSゲートウェイサーバのDFSアグリゲート領域のフラグメントサイ ズを8KBに拡張し、仕様上のクォータ上限値が4TBから34TBとなるように設定変更 を実施した。