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電子メイルとプライバシー
part 1
Date: Fri, 25 Jan 2002 09:32:10 +0900
:
ところで、私のお友達の1人は、このメールは「盗聴」されてい
る可能性がある、というのですが、そんな事、あるのでしょうか?
専門家のご意見を伺えればありがたいのですが。
「盗聴」などという言葉を使わなければならないとは、ひどい
状況になったものです。戦後、半世紀もたっているのに、、、。
From yashiro Fri Jan 25 10:44:14 2002
Eメイルの盗聴に関しては、現実にKEK内で盗聴はしていないと思います。
しかしEメイルシステムの問題発生、ヴィールス被害の調査、
クラッキングの調査を行なうときにはEメイルの内容が見えて
しまいます。計算機の専門家は、必要な情報以外の内容を読まないように
していますし、読んだとしても口外しないようにしていますが
それはあくまでその人のモラルの問題です。
そういうことで、Eメイルは封書でなく、ハガキのようなものだ
と考えて使うべきものと思っています。
ネットワークセキュリティの問題でいうと、盗聴のみならず、送
られてきたメイルが本当にその発信者からのメイルか、謀略のメ
イルではないか、あるいは途中で一部変更されていないか、とい
う問題もあります。通常は、そのような確認もせずにやり取りし
ています。
確実にしたいなら、電子署名、認証、暗号化などを施したEメイル
にする必要があります。その場合、発信者と受信者で同じ設定環境
を作る必要があります。暗号化しても、DOD などは暗号解読の技術
があるのではないかと思っています。つまり権力は暗号解読の可能な
範囲でしかコンピュータによる暗号処理を許していない、というこ
とです。
電子署名は使い方を間違えると、逆に大変なことになると思います。
本人であるという証明のための実印と印鑑証明ようなものですが、使
い方を間違えたために実印の捨て印とか、印鑑証明が登録しなおされて
使われた、といったことになりかねません。自信がないなら使わない方
がましだと思います。
考えたらきりがありません。Eメイルは、盗聴はされていないけれど
も、誰にでも見られ得るものである、というつもりで使う道具だと思
います。