WWW ページについて思うこと
Last update: 2016/1/19,
- アクセスされるページを作るためには
- 情報の保護を考える.
WWW サーバの設定によりますが、掲載した情報に対してアクセス制限をしなければ, 世界中のどこからでも見えます.
それで良いのかどうかを, 常に確認しながら載せないと大変なことになります.
メイルのホルダーを WWW のパスに置いて, ラブレターを全世界に公開するなど.
特定の範囲だけに見えるよう制限する必要がある場合には、.htaccess でサイトを制限をしたり, パスワードを付けて特定の人だけがアクセスできるようにしたり, 検索ロボット対策をして検索サイトに掲載されないようにしたり, 空っぽでも良いから index.html を作成してファイル一覧が表示されないようにするとか, 行なわないと, 恥をかいたり, 大変な目にあいます.
ただし、この対策は万全でなく、事故やアタッカーの攻撃の結果、制限を書けたはずのファイルが流出することのあります。本当に困ることになるファイルはWWW サーバに置いてはいけません。
- ページを軽くする.
見栄えの良いページということで, 写真やイラスト文字などをふんだんに使った, アクセスに時間のかかる「重い」ページが流行しています. ネットワークプロバイダは大喜びでしょう. 見かけに凝る人は, きれいなページができたと喜んでいるのでしょう.
一方、時間と経費をさきながら, 必要な情報を探している人にとっては, 表示するまで待たされたあげくに, 欲しない情報や画像を見せられて, 通信費をとられて, 怒りだけが残ります.
- 画像や動画は必要最小限に.
画像はデータ量が非常に多くなります. トップページに画像を入れるのは控えましょう. 入れる場合にはほどほどに。見て欲しいと思う画像があるなら縮小版をおいて, 大きな画像は見たい人だけがクリックして表示できるようにしましょう.
youtube でないのに動画など、見たくもありません。見たい人だけがクリックするようにしましょう.
バックグラウンドに画像を入れずに, bgcolor で自己主張をすれば十分です.
ボタンやバックグラウンドの模様などを, どうしてもいれたい場合には, 最小サイズになるようにしましょう. フリーの素材集の軽いものを利用するのも良いでしょう.
- 見易い, 使いやすいページにするために
いろいろありますが, 耐えられないことだけを述べます.
- 日付を書く
ページの情報が古いのか、新しいのか分からないページを良く見かけます。
有用な情報なのに、信じてよいのか、古いので無視した方が良いのか。迷います。
- 更新情報, What's new を書く
割と労力を要することですが, 更新をしてゆくつもりなら, 重要です.
私はやりたくないので, やらないで済む方法をいろいろ考えたのですが, 結局, やることにしました. ページによっては, 依然として手抜きをしています.
- ブリンクさせない. 画像をむやみに動かさない
「他人はどうなろうとも, 自分さえが目立てば良い.」というのが blink です. 最近はやりの画像を動かすことも同じです。
点滅が気になって、肝心の文章を読むことに集中できません。
以前「gooIDログイン」で自動切り替えで画像が表示されていたときには、ブラウザの大きさを調整して、動く画像が見えないようにしていました。
- フレームの使用は考えもの.
フレームを使用するのは, 時には便利なページになりますが, 時には不親切になります.
非常に面白い情報が載っているときにはブックマークをしたくなるのが普通です.
しかし, 単純にブックマークしても, フレームを表示しているページがブックマークされるのであって、フレームの表示されているページではありません。もう一度見ようとしたときに目的のページにたどり着くまでに相当の苦労をします. 時には, たどり着くことをあきらめます.
本当に貴重な情報の時には, 該当フレームをブックマークするよう注意が必要です.
HTML5では非推奨になっており、激減していますね。この項目は近く削除して良さそうです。
- プリントされることに配慮する
WWW の情報は画面上で見られるだけでありません. 印刷され利用されることもあります.
- 画面の横幅サイズを固定してデザインされたページは, うまく印刷できなくて苦労することがあります. 画面上のデザインに凝っているためと思いますが, 印刷のこともお忘れなく.
- 黒系のバックに白で文字というのは, 背景色や背景画を印刷する必要があります。インクを浪費したあげくに、読むに耐えない状態である場合も少なくありません. 直接関係はありませんが、このような色使いはアンダーグラウンドのサイトが好みますので, 私は悪い印象を抱いてしまいます.
印刷して欲しくないなら, このような嫌がらせも良いでしょうが, 自分のページの利用を歓迎するならプリントすることにも配慮しましょう.
「キーマンズネット」など、印刷用ページを用意してあるサイトは非常にありがたいです。
- リンク切れ対策
貴重な情報がいつのまにか消えてしまっているということがよくあります. プロパイダを使っている場合は仕方ないのかもしれませんが、価値ある情報はできるだけ継続して発信できるような努力の余地はないのでしょうか.
- 古くなった情報
「資料的価値」のある情報は、自分では古くなって価値がないと思っても削除したり URL を変更しない.
新しい情報と古い情報が混在できるよう、階層構造を設計しておくことが必要です.
従来のURLで新しい情報を見せる場合には、新しいページから以前のページにアクセスできるようにする.
古い情報が, 過去の情報の記録でなくアクティブな情報と誤解されないように作っておくことも大事です.
- 新 URL の紹介と自動転送
サイトが変わった場合に、旧 URL を少しでも使えるなら、新 URL の紹介と自動転送ができます. この際の時間設定は 0 秒でなく、5から10秒にすること. 早く新しいページを見せたい気持ちはわかりますが、URL が変わったことを意識させ、ブックマークの変更を期待した方が得策です.
- 階層構造の継続
サイトが変わった場合に、階層構造を維持させておけば、アクセスする人は、ホスト名とユーザ名と(場合によってはあと少しの)を変更すれば、苦労なく目的とするページを探せます.
- 情報の氾濫に加担しない.
- 情報量は豊富に, 文字数は少なく.
内容のあるページなら多い文字数でじっくり読ませるのはよいです.
他方, ほとんど引き写しのページで, 価値ある情報を探すために, じっくり読まなければならないのには耐えられません.
ポータルページでは, 情報量は豊富に, 文字数(もちろん画像も)は少なくなるように心掛けること. 豊富な内容は, 別ページにまとめること.
つまり, ポータルページも説明ページも, それなりに密度を濃いものにして, 読む人が短時間で必要な情報を得られるように.
- 不必要な情報は出さない
個人の好みか, 個性の表現と評価できるのかも知れません.
しかし自分で繰り返し見たいと思わない情報は, ほとんど他の人にとっても価値のないものです.
- ページのリンクなどについて
WWW で参照できる情報は全てオープンである(ただし不正な手段で参照することを除く)と考えています.
正当な手段で参照できる情報は, 著作権の侵害をしない限りにおいて自由に利用できると思っています.
紹介すること, リンクをはることなど自由だと思っています. ただ「リンクをはる場合には連絡を下さい」とある場合には連絡をすべきです.
もし特定の人以外に見せたくなかったらアクセス制限など技術的手段でもって保護策をとります.
Shigeo.Yashiro @kek.jp