beamline
PF BL-8B
概 要
本ステーションは、低温、高圧あるいはそれらを組み合わせた極限条件下に 置かれた、新物質などの単結晶/粉末試料からの回折を精度よく測定することを 目的としている。 現在、本ステーションで行われている研究の一部は次のようなものである: 1.フーラレン、ナノチューブの構造と相転移機構の研究、 2.スピンパイエルス相転移の外場依存性の研究、 3.MEMによる電子密度レベルでの構造研究、 4.遷移金属酸化物の電荷・軌道の秩序状態の研究。 このように、本ステーションのアクティビティは,構造解析のみならず,回折実験を物性研究の一手段として利用することが多い。
本ステーションに装備されている回折装置は、 汎用装置として迅速にかつ精密に測定が行えるように特別に設計されたものである。 構造上、どうしてもデリケートな部分もあるので、 実験前には十分に構造を理解することが必要である。
性 能
本ステーションの光学系は、分光を行うモノクロメーターと、 集光を行うミラーから成っている。分光は現在シリコン(111)の フラットな2枚の結晶を使い、その下流で、Rhをコーティングした シリコンのシリンドリカルミラーをベントさせることによって、 縦横同時集光を行っている。
光学系
光源(ベンディングマグネット)+四象限スリット
+モノクロメーター+ミラー(各コンポーネントの間に蛍光板モニター)
エネルギー領域
6 keV 〜 21 keV
エネルギー分解能
ΔE/E = 3 × 10
-4
ビームサイズ
vertical 0.3 mm × horizontal 0.5 mm
アクセプタンス
vertical 0.2 mrad × horizontal 2 mrad
各エネルギーでのフォトン数密度は,ほぼ同じ光学系を持つ
BL-4Cの値
、及び
BL-8Aの値
が参考になるだろう。
装 置
リガク社製大型IPデバイシェラーカメラ(カメラ半径191.3mm)が常設されている。冷凍機,窒素吹きつけ装置,ダイヤモンドアンビルセルが取り付け可能である。詳細は
BL-8Bのホームページ
参照。
高エネルギー加速器研究機構
放射光実験施設
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PFスタッフ一覧
reiji.kumai(at)kek.jp