Rapid Auto 2.0 の使用ガイド "応用編"

Rapid Auto 2.0 を用いた単結晶構造解析は、非常に単純な場合(標準試料シチジン)
から、高圧下での実験データまで、難易度に大きな差があるようです。ここでは、そういった
"Advanced course" も含めて、Rapid Auto 2.0 をよりよく利用する方法につきまして紹介します。

  1. 手動で "peak search" をしたい場合。


  2. ピークサーチ(あるいは "index")の段階でマスク処理をしたい場合。 現状、"integrate" では
    マスク処理ができるようになっています。"x" を押し右クリックで blind エリアを描画していきます。
    最後にエリアを閉じる時は再度 "x" を押すと描画開始点に線を結び blind エリアが決定されます。
    複数の blind エリアを指定する場合はこの操作を繰り返します。ただし、"index" ではこのエリアを
    考慮しないので、そういった改造をするように予定です。

  3. 手動で格子定数を入れたい場合。格子定数はわかっているが "indexing" で格子が立たない時、
    ある程度の格子定数の初期値を入れて、それにピークをあわせることをしたい場合。残念ですが、
    現在出来ません。

  4. 手動で格子を変換したい場合。対称性を上げる/下げる、セルの取り方をかえる、などしたい場合。
    "Process -> Utility -> Remerge"にこの機能があります。

  5. 写真の全体像表示のウインドウを横長にしたい場合。"c:/raxwish/bin/tcltk.src/auto/srvwatch.tcl"
    の中の250行目
    "set _SevWatch(graph_pid) [exec $env(AUTOHOME)/bin/graph -n 1 -two -hkl &]"

    "set _SevWatch(graph_pid) [exec $env(AUTOHOME)/bin/graph -n 1 -two -hkl -r 90 &]"
    に変更すれば90度回転されます。これは表示のみの変更でその他の処理に影響 はありません。