SLC 5/6 への CVMFS client 2.1 のインストール

Version が 2.1 に成って仕組みがかなり変更された。
Install 方法も多少変更 (簡略化) されたのでこの解説も更新した。
以前の version に関する解説はこ ちら

SLC 5 または 6 への CVMFS client のインストールは非常に簡単。個人の PC でも SLC 5/6 が動いていれば導入できる。
すべき事は、RPM での yum repository file の install -> yum での CVMFS package の install -> 固有の設定を行う為の設定 file 作成。
これだけで ATLAS の最新の環境が手に入る。
Network 接続が必須だが、、、。



インストール手順

参考文献:
CVMFS documentation page にある最新の Technical Report
ATLAS の version 2.1 用の解説


以下は 2013/7/2 に atlsrv02 にインストールした際の手順。
作業は全て root 権限で行う。

(1) yum repository file の install

http://cvmrepo.web.cern.ch/cvmrepo/yum から最新の cvmfs-release RPM を download して install する。使用する RPM は OS の version によって異なるので "cat /etc/redhat-release" や "uname -m" で確認する。

x86_64 (64 bit) 版の SLC 6.4 の場合は http://cvmrepo.web.cern.ch/cvmrepo/yum/cvmfs/EL/6.4/x86_64 を参照する。cvmfs-release-2-4 が最新の場合は以下の様にして install する。

# wget http://cvmrepo.web.cern.ch/cvmrepo/yum/cvmfs/EL/6.4/x86_64/cvmfs-release-2-4.el6.noarch.rpm
# rpm -i cvmfs-release-2-4.el6.noarch.rpm

これで /etc/yum.repos.d/cernvm.repo が作成される。

(2) package の install と初期設定

# yum install cvmfs cvmfs-init-scripts cvmfs-auto-setup

これだけで初期設定まで全て完了する。以前の version で install していた cvmfs-keys も依存関係で install される。Fuse (File system in Userspace) を用いているので、install されていない場合は依存関係で fuse も install される。

Directory /cvmfs と automount 用の file /etc/auto.cvmfs が作成される。さらに、以前は初期設定で行われていた /etc/fuse.conf への user_allow_other のセットや、/etc/auto.master への auto.cvmfs の追加も行われる。

(3) local な設定

/etc/cvmfs/default.local を新規に作成して以下の三行を書き込む。最初の二つの変数は必ず設定しなければ成らない。

CVMFS_REPOSITORIES=<参照したい cvmfs repository の list>
CVMFS_HTTP_PROXY=<proxy server>
CVMFS_QUOTA_LIMIT=<cache quota in MB>

Version 2.1 では cache quota は全体のサイズを設定するだけで良く成った。個々の repository の quota 設定は不要。Cache quota は利用可能な領域の 90% 以下にする。

ATLAS user が自分の PC に install し、cache quota を 40 GB にしたい場合は以下の様に記述する。

CVMFS_REPOSITORIES=atlas.cern.ch,atlas-condb.cern.ch,atlas-nightlies.cern.ch,sft.cern.ch
CVMFS_HTTP_PROXY=DIRECT
CVMFS_QUOTA_LIMIT=40000

Nightly release を使わない場合は atlas-nightlies.cern.ch は不要。以前の version では sft.cern.ch ではなく grid.cern.ch を指定していたが、この設定でも /cvmfs/grid.cern.ch が見える。

上 記は指定された CVMFS server (通常は CERN にある) を direct に参照する設定に成っている。多数の計算機で構成される cluster に install する場合は、network access の効率化の為に SQUID proxy server を利用すべきで、その場合は

CVMFS_HTTP_PROXY="http://<proxy1_url>:<port>|http://<proxy2_url>:<port>"

という様に指定する。これは二つの proxy server を指定する例で、"|" で区切ってあるので適当に負荷分散して access する。順序を付ける指定の仕方もある。

CVMFS は cache 機能が充実していてかなり大きな容量を必要とする。以前の解説で atlas.cern.ch だけで 10 GB 以上の cache quota が推奨されていたので、全体の quota は 20 GB 以上は必要だろう。Cache file は default では /var/cache/cvmfs2 の下に置かれるが、disk 容量の制限などで別の場所に置かなければ成らない事もある。その場合は、さらに以下の一行を追加してその path を指定する。例えば、

CVMFS_CACHE_BASE=/scratchdisk/cache/cvmfs2

という一行を追加する。ただし、NFS などの network mount の disk は使用しない方が無難の様だ。

設定 file を保存すれば、特に何もしないで自動的に内容が反映される。



動作確認

CVMFS は automount を利用しているので、各 repository は実際に access すると mount される。例えば、

$ ls /cvmfs 
$ ls /cvmfs/atlas.cern.ch/repo
ATLASLocalRootBase  conditions  sw
$ ls /cvmfs 
atlas-condb.cern.ch  atlas.cern.ch

Automount を利用する為にはその process である autofs が動いていなければ成らない。SLC5/6 では自動的に起動しているはずだが、上記の様に動作しない場合は service autofs status で確認する。running に成っていない場合は service autofs start で起動する。この場合は chkconfig autofs on で自動起動の設定をする事も忘れずに。そもそも autofs が install されていない場合は yum で install する (yum install autofs)。

Version 2.1 では cvmfs という名前の process は無くなった。上記の設定時に cvmfs を起動する必要が無くなったばかりでなく、動作確認の command も一部変更された。

正常動作している例:

# cvmfs_config chksetup
OK
# cvmfs_config probe
Probing /cvmfs/atlas.cern.ch... OK
Probing /cvmfs/atlas-condb.cern.ch... OK
Probing /cvmfs/atlas-nightlies.cern.ch... OK
Probing /cvmfs/sft.cern.ch... OK


詳細確認:

# cvmfs_config stat -v
# cvmfs_talk cache list


Last update: July 5, 2013, S. Odaka