学生のXuさんと一緒にスコットランドのグラスゴーで開催された検出器のワークショップTWEPP2024に参加してきました。ロンドンを経由したのですが、いつもは中国の方からヨーロッパまで飛ぶルートしか経験がありませんでしたが、今回はまさかの太平洋側からのルートでした。それでもロンドンまで13時間くらいでしたのでどちらのルートでもあまり変わらないんですね。
スコットランドの誇る物理学者・ケルビン卿がグラスゴーで研究生をしていたために、彼の偉大な業績にちなんでケルビングローブという大きな公園があって、どこもかしこもケルビンの名前に溢れていました。毎朝リスが手の届くところまで近づいてくるその公園を散歩しながら会場に向かいました。ケルビンは本当にいろいろな分野で貢献があって僕は温度の単位くらいしかイメージがなかったのですが、電気伝導度の単位であるオームの基準値を測定したことも有名で、実験器具などがグラスゴー大学の中にある博物館に展示されています。
会議は、若手の学生を中心に口頭発表をしていくので情報収集の意味でも非常に有意義でした。今回はXuさんはポスターで、僕は口頭発表で、共に良い議論や出会いがあり、楽しく過ごすことができました。久しく使っていなかった英語をしっかり練習して臨みましたが、もっと語学力をつける必要がありますね(笑)。しかしながら今回の発表内容は、僕自身がSiCという材料に目をつけて、2019年からゼロから始めた研究だったので、それなりのまとまった成果を報告できたことは自分にとって胸を晴れることなのだと思います。ただ紅茶は美味しいもののコーヒーの味には苦笑しました。
しかし気温が5度から15度と非常に涼しかったので出張から帰ってから体調不良で治るのに1週間くらいかかってしまいました。今年は日本が暑すぎたのかもしれません。次回の出張はもう少し体調に気を遣っていこうと思います。