SIMPROによる波長較正の方法

準備

BL-1Bのip_dspによる1次元化、transにより 2θ、強度データを ****b.asc, ****t.asc が用意されていることを 前提とします。 以下は、ceria_001t.asc, ceria_001b.ascの例である。

2θプラス側のデータは、
awk '{printf("%5.2f %8.0f %8.2f 0.0\n",$1,$2,sqrt($2))}' ceria_001t.asc> ceriat.dat
として4列(2θ, Iobs, σ, B.G.)の解析用データの形式にする。 さらに 解析データのファイルのヘッダーとして、以下の2行を加える。

# Ceria (CeO2): DAT [t] [2theta_s] [step] [2theta_e] [T] [**] [number]
DAT 0.000 0.04 0.04 45.00000 293.0000 1 1125

同様にして2θマイナス側のデータは、
rev2 ceria_001b.asc |awk '{printf("%5.2f %8.0f %8.2f 0.0\n",$1,$2,sqrt($2))}' > ceriab.dat

# Ceria (CeO2): DAT [t] [2theta_s] [step] [2theta_e] [T] [**] [number]
DAT 0.000 0.00000 0.04 123.00000 293.0000 1 3076

とする。

解析手順

まず、作業デレクトリに、 最小自乗の初期値ファイル ceria-wl-t.inp や ピーク位置などのファイル ceria-wl-t.int を 用意する。(ピーク位置の初期値はなくても出来るがここでは 説明しない。 詳しく知りたい場合は 本家へ)

pp ceria-wl-t.inp

と すれば、inpファイル内に指定された通りにデータがフィットされる。
また、このinpファイルを用いると波長がフィッティングパラメータとなる。


nakao@iiyo.phys.tohoku.ac.jp