設定ファイルの書き方
  Rietveld解析用.ins  
 前半はシミュレーションの場合とほとんど同じで良いが、後半の設定が多い。また、Rietveld法以外の解析法を行う場合や、Rietveld法でもフィッティングに使う関数を変えると、変更すべきパラメータも多く、かなりの習熟が必要。
 変更する必要のある項目はで示す。


# このファイルは等幅明朝などの等幅フォントで表示すると, 桁がそろって読みやすくなります.
# RIETAN-2000をお使いの方々へ
(省略)

# タイトル (英数字で80文字以内)
Sr2Cu2CoO2S2 ←自分のサンプル名を記述

NBEAM = 0! 中性子回折.
NBEAM = 1: 特性X線を用いる実験室X線回折.
NBEAM = 2! 放射光X線回折.

NMODE = 0: リートベルト解析. ←解析を選択しておく
NMODE = 1! シミュレーション.
NMODE = 2! 構造因子をFc(MEM)に完全に固定したパターン・フィッティング.
NMODE = 3! NMODE = 2と同じだが,緩和反射に限り|Fc|を精密化.
NMODE = 4! 通常のLe Bail解析.
NMODE = 5! 部分構造を用いるLe Bail解析.
NMODE = 6! 局所的プロファイル・フィッティング.

NPRINT = 0! 最小限のプリンター出力.
NPRINT = 1! 標準的なプリンター出力.
NPRINT = 2! 最も詳しいプリンター出力.
NPRINT = 1 ←解析では、計算に失敗したときの原因がわかりにくくなるので0は不可。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
(通常は、シミュレーションの場合と同じなので省略)
(各項目は、自分のサンプルの条件に合わせて選択すること)
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
ここからラベル, 回折強度を計算するためのパラメーター, 精密化の指標IDの入力がスタート {

# (1) 各結晶相に共通のパラメーター.

# ピーク位置シフト・パラメーター.
# NPRFN = 0: Z, Ds, Ts, dummy1 (中性子回折ではDs = Ts = 0).
# NPRFN > 0: t0, t1, t2, t3.
If NPRFN = 0 then
 SHIFT0 5.18831E-2 0.0 0.0 0.0 1000←X線のシフト因子
else
 SHIFTN 5.73387E-2 0.0 0.0 0.0 1000←中性子回折のシフト因子
end if

# Surface-roughnessパラメーター.
ROUGH 0.0 0.0 0.0 0.0 0000←特性X線回折のみ使用

# バックグラウンド・パラメーター, bj (j = 0〜11).
BKGD 235.867 -1.17906E1 49.8004 3.31603 15.5442 -4.8753
0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0  111111000000

# 部分プロファイル緩和した反射のPPP (必要なだけ入力可. もちろん, なくてもいい).
# ラベルのフォーマット: PPPn_h.k.l(n: 相の番号, hkl: 回折指数).

# プロファイル緩和した反射において精密化するPPPは次の通り:
# NPRFN = 1 (分割型pseudo-Voigt関数を適用): W, A, ηL, ηH.
# NPRFN = 2 (拡張分割型pseudo-Voigt関数を適用): W1, W2, A, ηL, ηH.
# NPRFN = 3 (分割型Pearson VII関数を適用): W, A, mL, mH.

# PPP1_1.0.0 0.123836 6.79726E-2 0.936762 0.228537 0.186868 11111
# PPP1_-1.0.0 0.123836 6.79726E-2 0.936762 0.228537 0.186868 22222

# (2) 第1相に関係するパラメーター.

# 尺度因子, s.
SCALE 8.64039E-6 1

If NPRFN = 0 and NASYM = 1 then
 # TCHのpseudo-Voigt関数 + Howardの手法による非対称化.
 # ガウス関数の半値幅パラメーター, U, V, W, P.
 GAUSS01 2.36421E-2 -2.20343E-2 1.33347E-2 0.0 1110
 # ローレンツ関数の半値幅パラメーター, X, Xe, Y, Ye.
 LORENTZ01 2.7113E-2 5.91051E-2 0.0 0.0 1100
 # 非対称パラメーター As & five dummies.
 ASYM01 7.93367E-3 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 100000
else if NPRFN = 0 and NASYM = 0 then
 # TCHのpseudo-Voigt関数 + Fingerらの手法による非対称化.
 # ガウス関数の半値幅パラメーター, U, V, W, P.
 GAUSS00 1.98655E-2 -9.97239E-3 6.7912E-3 0.0 1110
 # ローレンツ関数の半値幅パラメーター, X, Xe, Y, Ye.
 LORENTZ00 4.02388E-2 -2.00545E-2 -3.46786E-2 0.130941 1111
 # 非対称パラメーター rs, rd, two dummies.
 ASYM00 6.62341E-2 2.58173E-2 0.0 0.0 0.0 0.0 100000
else if NPRFN = 1 or NPRFN = 2 then
 # 非緩和反射: 分割pseudo-Voigt関数, 緩和反射: 拡張分割pseudo-Voigt関数.
 # 半値幅パラメーター.
 FWHM12 0.137029 -1.50787E-1 9.43407E-2 0.0 1110
 # 非対称パラメーター.
 ASYM12 0.957267 8.0019E-3 -3.22586E-3 0.0 1110
 # 減衰パラメーター.
 ETA12 0.169314 4.71505E-2 0.318793 -1.88044E-3 1111
 # 非対称拡がりパラメーター.
 ANISOBR12 2.12838E-5 0.0 10
else if NPRFN = 3 then
 # 分割Pearson VII関数
 # 半値幅パラメーター.
 FWHM3 0.141566 -1.53155E-1 9.04957E-2 0.0 1110
 # 非対称パラメーター.
 ASYM3 0.977603 1.42909E-2 -3.75516E-3 0.0 1110
 # 減衰パラメーター.
 M3 0.381488 -9.02091E-2 0.356428 -6.78899E-3 1111
 # 非対称拡がりパラメーター.
 ANISOBR3 1.99063E-5 0.0 10
end if

# 選択配向パラメーター. r, dummy9 (March-Dollase関数); p1, p2(Sasa-Uda関数).
PREF 1.02347 0.0 10

# 格子定数 a, b, c, α, β, γ, 共通の等方性原子変位パラメーター Q.
CELLQ 3.9811 3.9811 17.6254 90.0 90.0 90.0 0.0 1110000←等方性原子変位パラメータ Q は普通、0 で固定

# ラベル/化学種名, 占有率, 分率座標, 等方性原子変位パラメーター, ID: g, x, y, z, B.
# 各サイトに一つのラベルを与える. 化学種は仮想的なものも含む (' 'はつけない).
# 異方性温度因子を計算する場合, Bの代わりにβ11,β22,β33,β12,β13,β23を入力
# する. Bの値の前にダミーの'+'をつけると, Bに相当するβijの値をRIETANが求めてくれ
# る. もちろん, この場合6個分のIDを入力する必要がある.

Sr/Sr 1.0  0.5  0.5  0.0999  0.78   10011←このサンプルでは占有率・分率座標も動かしているが、はじめは固定の方が良い
Cu/Cu 1.0  0.5  0.0  0.25   1.47   10001
Co/Co 1.0  0.0  0.0  0.0    0.30   10001
O/O  1.0  0.5  0.0  0.0    1.62   10001
S/S   1.0  0.0  0.0  0.1679  0.89   10011

} ラベル, 回折強度を計算するためのパラメーター, IDの入力はこれでおしまい. ご苦労さま.

# 複数の相が含まれている場合は, 前の相の構造パラメーターの後ろに尺度因子以降のパラメー
# ターを繰り返し入力する. ただしラベル, とくに各サイトに対するラベルは入力ずみのものと同
# 一にならないよう注意すること.

If NMODE <> 1 then
# 線形制約条件をID = 2のパラメーターに対して入力する. 左辺にID = 2のパラメーター, 右辺にそ
# のパラメーターを他のパラメーター (ID = 1) から計算するための式を書く.「線形」とは右辺に
# 含まれる各パラメーターについて一次であることを意味する. 線形制約条件はPPP, SPP, 構
# 造パラメーターに課すことができる. SPPの場合, 二つ以上の相のSPPを互いに等しいと近似
# するのに使う. 制約条件の記述法についてはマニュアルを参照せよ.

# たとえばβij間に課せられる制約条件の場合,'X'をラベル(サイト名)とすれば,次
# のように記述する:
# 5: A(X,B22)=A(X,B11)
# 6: A(X,B22)=A(X,B11); A(X,B23)=A(X,B13)
# 7: A(X,B22)=A(X,B11); A(X,B23)=-A(X,B13)
# 8: A(X,B22)=A(X,B11)
# 9: A(X,B33)=A(X,B22)
#10: A(X,B33)=A(X,B22); A(X,B13)=A(X,B12)
#11: A(X,B33)=A(X,B22); A(X,B13)=-A(X,B12)
#12: A(X,B33)=A(X,B22)
#13: A(X,B12)=0.5*A(X,B22)
#14: A(X,B12)=0.5*A(X,B22)
#15: A(X,B12)=0.5*A(X,B22); A(X,B23)=2.0*A(X,B13)
#16: A(X,B22)=A(X,B11); A(X,B12)=0.5*A(X,B11)
#17: A(X,B22)=A(X,B11); A(X,B33)=A(X,B11)
#18: A(X,B22)=A(X,B11); A(X,B33)=A(X,B11); A(X,B13)=A(X,B12); A(X,B23)=A(X,B12)
# cf. W.J.A.M. Peterson and J.H. Palm, Acta Crystallogr., 20 (1966) 147.
# 最後に'}' (+ 注釈)を置く. 制約条件がないときは'}'も含め注釈にする.
#} 線形制約条件はこれでおしまい.
end if

NCUT = 0! 部分プロファイル緩和を適用する反射のプロファイル計算範囲はRIETANが決める.
NCUT = 1! 部分プロファイル緩和を適用する反射のプロファイル計算範囲はユーザーが入力する.
NCUT = 0
# NPRFN = 0のときはNCUT = 0に設定すること.

If NCUT = 1 then
# 部分プロファイル緩和を適用する反射の2θ範囲. PPn_h.k.l+PPP+IDの行と同じ順番で,
# 同じ数だけ入力すること. 緩和した反射の数はわかっているので, '}'は不要.
5.10 9.40
11.00 14.10
18.20 21.80
19.40 24.10
21.60 23.40
end if

If NMODE <> 1 then
 NEXC = 0! 全ての測定点を使用してパラメーターを精密化する.
 NEXC = 1! 一部の測定点を除いてパラメーターを精密化する.
NEXC = 0 ←除外したい領域がある場合は1にする
else
 NEXC = 0! 全ての測定点を使用してパラメーターを精密化する.
end if

If NMODE <> 1 and NEXC = 1 then
 精密化に使わない2θの範囲 {
 0.0 10.00
 90.00 180.0
 } 除外2θ範囲の入力はこれでおしまい
end if

If NMODE <> 1 then
 NRANGE = 0: バックグラウンド・パラメーターを精密化する.
 NRANGE = 1! バックグラウンドを*.bkgから読み込んだ指定2θでの(平滑化)値に固定する.
 NRANGE = 2! すべての測定点でのバックグラウンドを*.bkgから読み込んだ値に固定する.
 NRANGE = 3! バックグラウンド = (*.bkgから読み込んだ値)*(ルジャンドル直交多項式).
end if

# NRANGE > 0のときは, 2θとバックグラウンドの対は*.bkgから読み込まれる.
# (1) NRANGE = 1
# 2θとバックグラウンドの対を十分な数だけ入力する. バックグラウンドにゼロを入力すると,
# バックグラウンドはその回折点における強度の平滑化値に設定される. 他の回折点における
# バックグラウンドは補間により求めた値に固定される. 反射数が比較的少なく, しかもバック
# グラウンドが複雑な回折パターン (たとえば「コブ」のあるよう なバックグラウンド)の解析に役
# 立つ. RIETAN中での入力文: READ(4,*) (X(J), Y(J), J = 1, 100)
# つまり100点までの回折点を入力できる. 入力の終了を示すために, 最後に'/'を置く.
# (2) NRANGE = 2, 3
# *.intファイル中の観測回折強度と同じ数だけ2θとバックグラウンドの対を入力する.
# NRANGE = 3はキャピラリーに試料を充填したデバイシェラー光学系のように,バックグラウンドの形が
# 複雑なときに役立つ.

If NMODE <> 1 then
 NPAT = 0! リートベルト解析パターン(観測強度, 計算強度, 差)のファイルは作成しない.
 NPAT = 5: リートベルト解析パターンをプロットするためのIgorテキスト・ファイルを作成.
end if

If NMODE <> 1 and NPAT = 5 then←以後、end if まで、Igor用出力ファイルの書式設定
 IWIDTH = 650: グラフの横幅.
 IHEIGHT = 350: グラフの高さ.
 IYMIN =-500: y軸の最小値 (ゼロだと省略値).
 IYMAX = 2700: y軸の最大値 (ゼロだと省略値).

 LBG = 0: バックグラウンドをプロットしない.
 LBG = 1! バックグラウンドをプロットする.

 # 残差曲線の種類
 LDEL = 0: 実測強度-計算強度をプロット.
 LDEL = 1! (実測強度-計算強度)/標準偏差をプロット.
 LDEL = 2! [(実測強度-計算強度)/実測強度]/標準偏差をプロット.*
 # * R. A. Young, "The Rietveld Method," p. 24の式(1.13)を参照せよ.

 IOFFSETD = -300: 残差曲線のオフセット.
 IPSIZE = 3: 縦棒(ピーク位置)の長さ.
 IFSIZE = 16: 軸に付く数値のサイズ.
 ILSIZE = 18: 軸に対するラベルのサイズ.

 INDREF = 0: XREF, YREFは書き出さない.
 INDREF = 1! 個々の反射のプロファイルをXREF, YREFというwaveに書き出す.

 IOFFSET1 = -50: 第1相に対する縦棒(ピーク位置)のオフセット.
 # 他の相が含まれていたら,上の行と同様にオフセットを入力する.
/ # オフセットを入力する相の数が8未満だったら,最後に'/'を置く.
end if

If NMODE = 1 then
 DEG1 = 10.0: 計算(シミュレーション)パターンにおける2θの下限.
 DEG2 = 60.0: 計算パターンにおける2θの上限.
 USTP = 0.01: ステップ幅(゜).
 NPAT = 0! 計算パターンを描くためのファイルは作成せず, 反射のリストだけ出力.
 NPAT = 5: 反射のリストと計算パターンをプロットするためのIgorテキスト・ファイルを作成.
end if

If NMODE = 1 and NPAT = 5 then←以後、end if まで、Igor用出力ファイルの書式設定
 IWIDTH = 650: グラフの横幅.
 IHEIGHT = 350: グラフの高さ.

 LBG = 0: バックグラウンドをプロットしない.
 LBG = 1! バックグラウンドをプロットする.

 IPSIZE = 3: 縦棒(ピーク位置)の長さ.
 IFSIZE = 16: 軸に付く数値のサイズ.
 ILSIZE = 18: 軸に対するラベルのサイズ.
end if

# PC : プロファイルを計算する2θ領域を決定するための定数.
# PC < 1 ==> ピーク強度×PC以上となる2θ領域.
# NPRFNが0のときは,PC < 1でなければならない.
# PC > 1 ==> ピーク位置±半値全幅×PCの 2θ領域.
If NPRFN = 0 then
 PC = 0.002: ピーク強度*PCの強度になるまでの回折点を計算領域とする.
else if NPRFN = 1 then
 PC = 7.00: ピーク位置からPC*FWHM以上離れた回折点での強度は無視する.
else if NPRFN >= 2 then
 PC = 7.00: ピーク位置からPC*FWHM以上離れた回折点での強度は無視する.
end if

##############################################################################
# NMODE = 1の場合,これで入力はおしまい. さようなら. #
##############################################################################

If NMODE = 4 then
 # 第1相の積分強度の初期値を
 NSFF = 0! Wilson統計に従って推定する.
 NSFF = 1! ファイル(*.ffi)から読み込む.
 NSFF = 2! 一律に100とする.
 NSFF = 2
end if

If NMODE = 4 and NSFF <> 1 then
 INCMULT = 0! |F|**2を積分強度とみなす.
 INCMULT = 1: 多重度×|F|**2を積分強度とみなす(これを推奨する).
end if

If NMODE <> 1 then
 NLESQ = 0! 最小二乗法として修正Marquardt法を使用する.
 NLESQ = 1! 最小二乗法としてGauss-Newton法を使用する.
 NLESQ = 2! 最小二乗法として共役方向法を使用する.
 NLESQ = 0
 # ふつうはNLESQ = 0とするといい. 共役方向法は遅いのを覚悟して使うこと.

 NESD = 0: 精密化したパラメーターの標準偏差を通常の方法で計算する.
 NESD = 1! 標準偏差をScottの方法で計算する
 # (NESD = 1はNESD = 0の場合よりかなり大きくなる).
end if

If NMODE = 1 then
 NLESQ = 9:ダミーパラメータ
 NC = 9:ダミーパラメータ
end if

If NLESQ <= 1 then
 NAUTO = 0! すべての可変パラメーターを一挙に精密化する.
 NAUTO = 1! 段階的に精密化する (各サイクルの可変パラメーターをユーザーが指定).
 NAUTO = 2! 段階的に精密化する (各サイクルの可変パラメーターをRIETANが決定).
 NAUTO = 3! NAUTO = 2に加え, 共役方向法で真の最小値への収束をチェックする.
 NAUTO = 2
 # ふつうはNAUTO = 2とし, 収束に近づいたらNAUTO = 0にする.

 NCYCL = 15: 精密化の反復回数の最大値.←RIETANの計算に時間がかかる場合、これを減らすと早くなる
 CONV = 0.0001: 収束判定のために使う小さい正の数.←RIETANではRietveld解析を繰り返すうち、修正量がこの値以下になった状態が続いた場合、収束とみなす。
 NCONV = 6: 収束判定のために使うサイクル数.←収束判定をするための最低サイクル数
 NC = 0: 非線形制約条件なしに精密化する.
 NC = 1! 原子間距離や結合角に非線形制約条件を付加して精密化する.
 TK = 650.0: ペナルティー・パラメーター.
 FINC = 2.0: TKを増やす際, 現在のTKにかける因子.
end if

If NLESQ <= 1 and NAUTO = 1 then
# 各サイクルで精密化するパラメーターの番号を指定する. 各サイクルの最後のパラメーター番号の後ろ
# に'/'を置く. 絶対番号以外に「ラベル,番号/記号」も使える(マニュアル参照).
各サイクルにおいて精密化するパラメーター {
BKBG,1 BKBG,2 BKBG,3 BKBG,4 BKBG,5 BKBG,6 BKBG,7 BKBG,8 SCALE,1 /
GAUSS,1 GAUSS,2 GAUSS,3 LORENTZ,1 LORENTZ,2 ASYM,1 /
CELLQ,1 CELLQ,3 /
# 最後に'}' (+ 注釈)を置く
} 精密化パラメーターの番号の入力行はこれでおしまい
end if

If NLESQ <=1 and NAUTO = 3 then
 # 共役方向法(局所的な最小値への収束をチェックするのに用いる)のための入力データ.
 MITER = 4: 最小化の繰り返し数の上限.
 STEP = 0.02: 初期ステップ幅を計算するための係数.
 ACC = 1.0E-6: 収束判定のために使う小さい正の数.
end if

If NLESQ = 2 then
 MITER = 1: 最小化の繰り返し数の上限.
 STEP = 0.02: 初期ステップ幅を計算するための係数.
 ACC = 1.0E-6: 収束判定のために使う小さい正の数.
 NC = 0: 非線形制約条件なしに精密化する.
 NC = 1! 非線形制約条件を付加して精密化する.
 TK = 650.0: ペナルティー・パラメーター.
end if

If NC = 1 then
# 非線形制約条件を指定するには, まずNDA > 0 (下記) としてORFFE用の入力ファイル
# filename.xyzを作成する. 次にORFFEを実行し, filename.ffeを作成した後, プリン
# ター出力中の原子間距離や結合角に対する通し番号を参照し, 原子間距離や結合角の
# 予想値, 許容偏差とともに以下の行に入力する. filename.ffeが既存の場合は新た
# に作成されないようにしてあるので, 構造モデルを修正したときなどはfilename.ffe
# を削除して作り直す必要があることに注意せよ.

通し番号 予想値 許容偏差 {
122 1.47 0.01
123 1.54 0.01
178 108.0 3.0

# 最後に'}' (+ 注釈)を置く
} 非線形制約条件はこれでおしまい.
end if

NUPDT = 0! このファイル中の可変パラメーター (ID = 1, 2)は更新しない.
NUPDT = 1! 精密化終了後に, このファイル中の可変パラメーター (ID = 1, 2)を更新する.
NUPDT = 1←解析結果を○○.insへ上書きする
# NUPDT = 1の場合, データ間にスペースを二つずつ挿入して更新する.

NFR = 0! Fourier・D合成用のファイルfilename.hklは作成しない.
NFR = 1! Fourier・D合成用のファイルfilename.hklを第1相に対し作成.
NFR = 2! Fourier・D合成用のファイルfilename.hklを第2相に対し作成.
NFR = 1

NMEM = 0! MEM解析用のファイルfilename.memは作成しない.
NMEM = 1! MEM解析用のファイルfilename.memを第1相に対し作成.
NMEM = 2! MEM解析用のファイルfilename.memを第2相に対し作成.
NMEM = 1

NDA = 0! ORFEE用のファイルfilename.xyzは作成しない.
NDA = 1! ORFEE用のファイルfilename.xyzを第1相に対し作成.
NDA = 2! ORFEE用のファイルfilename.xyzを第2相に対し作成.
NDA = 1
# NDA > 0とすることによって, ffe2amによりfilename.xyzファイルからMADELとATOMS用
# のファイルを作成できる.

If NFR > 0 then
 NPIXAF = 32: a軸に沿ったピクセルの数.
 NPIXBF = 32: b軸に沿ったピクセルの数.
 NPIXCF = 128: c軸に沿ったピクセルの数.
 TSCAT = 232.01: 総電子数(X線回折)または干渉性散乱径の合計(中性子回折).
 # 干渉性散乱径についてはInternational Tables, Vol. C, p. 384を参照せよ.
end if

If NMEM > 0 then
 # *.memファイル中に書かれるタイトル. 70文字以内.
 TITLE = 'Title output for *.mem'
 LANOM = 0: 異常分散の寄与を取り除いた積分強度からσを計算する.
 LANOM = 1! 異常分散の寄与を含んだままの積分強度からσを計算する.
 NPIXA = 32: a軸に沿ったピクセルの数.
 NPIXB = 32: b軸に沿ったピクセルの数.
 NPIXC = 128: c軸に沿ったピクセルの数.
 LGR = 0: 全て独立な反射として出力する.
 LGR = 1! 重なった反射はグループ化して出力する.
 LFOFC = 0: リートベルト解析の結果に基づいて便宜上計算したFoを出力.
 LFOFC = 1! リートベルト解析における構造パラメーターから計算したFcを出力.
 EPSD = 0.001: グループ化する反射における面間隔の差の最大値 (Å).
 SCIO = 80.0: σ(Io)を調整するために積分強度Ioに掛ける因子 (0.0: 自動調整).
 TSCAT1 = 232.01: 総電子数(X線回折)または正の干渉性散乱径の合計(中性子回折).
 TSCAT2 = 0.0: ゼロ(X線回折)または負の干渉性散乱径の合計(中性子回折).
 UCLAG = 0.01: ラグランジュの未定係数.
end if

If NDA > 0 then
# ORFFE命令を必要なだけ入力し, 最後に'}' (+ 注釈)を置く. よく使うORFFE命令につい
# てはRIETANの英文マニュアルを参照のこと. ORFFE命令は桁固定書式で入力する必要があるた
# め, 入力位置を間違えないように十分注意せよ. NDA > 0とするとfilename.xyzという
# ファイルが出力されるので, これをorffeの入力ファイルとして原子間距離や結合角などを計算
# する. filename.xyz中のORFFE命令のところだけをユーザーが書き換えたり, 追加したりす
# ることもできる.

ORFFE命令スタート {
# オリジナルのORFFE命令と フォーマットが変わっていることに注意せよ.
#2345678901234567890123456789012345678901234567890123456789012345678901234567890

# 201命令, FORMAT(2I5,15X,I5). 原子間距離のリストを出力. 二番目のデータはサイトの数,
# 三番目の整数データは10×最大距離(Å).
201 9 31
# 2命令, FORMAT(7I5). 結合角を計算.
# Cu2-O2-Cu2
2 5 0 7 0 5 12
# M-O3-M
2 2 0 8 0 217000
} ORFFE命令はこれでおしまい.
end if

# RIETAN-2000を使用して得た解析結果を発表する際には, つぎの文献を必ず引用する
# ようお願いします:
# F. Izumi and T. Ikeda, Mater. Sci. Forum, 321-324 (2000) 198.
# 講演要旨や報告書などの場合は, RIETAN-2000を使用したと記すだけでも結構です.

# RIETAN-2000を気にいり, 今後もお使いになりたいのだったら, あなたが住んでいる町
# の絵はがきをお送りください. それでは要求しすぎでしょうか?←あぁ、そういえばこれだけお世話になっておきながら、絵葉書送ってない。申し訳ありません。

# 泉 富士夫
# 無機材質研究所
# 〒305-0044 茨城県つくば市並木1-1
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