Theory Seminar
KEK 素粒子原子核研究所・理論セ
ミナー
| 題目: | Purification and Entanglement through Zeno-like Measurements (日本語/Japanese) |
| 講師: | Dr. Kazuya Yuasa (湯浅一哉) (Waseda Univ.) |
| 日時: | 7月24日(木曜) 16:00 |
| 場所: | 研究本館 3階 321号室 |
(概要)
近年,量子情報や量子計算が大きな盛り上がりを見せているが,そのアイデアを 現実に実行しようとした場合,デコヒーレンスの問題が大きく立ちはだかること になる.したがって,量子コヒーレンスを維持・回復する手法の確立が重要な課 題となっている.最近我々は,量子系を混合状態から純粋状態へと導く (すなわ ち,デコヒーレンスしてしまった系の量子コヒーレンスを回復する) 新たな機構 を見出したので,それをここで紹介させて頂く. 互いに相互作用する合成量子系 A+B を考え,その系A に対して一定の時間間隔 で状態確認を繰り返す (Zeno-like measurements).すると,系B はその観測行 為の影響を間接的に受け,たとえ初期に混合状態にあったとしても,ある (系の パラメータや観測の仕方によって決まる) 純粋状態へと導かれるのである.本講 演では,この純粋化 (purification) の機構を明らかにするとともに,これを応 用することで,量子情報や量子計算において重要な役割を担う「エンタングル状 態」の純化 (entanglement purification) が可能であることを紹介する. Reference: H. Nakazato, T. Takazawa, and K. Yuasa Phys. Rev. Lett. 90, 060401 (2003).