Theory Seminar

KEK 素粒子原子核研究所・理論セミナー




題目 超新星爆発でのr-過程元素合成

(日本語 /Japanese)
講師 寺澤真理子(東京大学(CNS))
日時: 6月23日(月) 午後3時00分
場所: 研究本館 3階 321号室


                


   (概要)

r-過程は、速い(rapid)中性子捕獲過程のことで、 鉄より重い元素の約半分を合成すると考えられている。 r-過程の起こるサイトはいくつか考えられているが、 もっとも有力なのは大質量星の超新星爆発である。 大質量星の超新星爆発は、重力崩壊型の超新星爆発であり、 中心に残った中性子星から吹くニュートリノ駆動風により 外層を吹き飛ばす。その時、中性子星の表面付近に ホットバブルと呼ばれる低密度、高温の領域が形成される。 その中でr-過程は起こると考えられているが、これまでの 多くの研究から超新星爆発の数値シミュレーションや解析的な モデルで爆発の再現がうまくいっているとは言い難い。 そこで、今回は近年のすばる望遠鏡などの大型望遠鏡を用いた 超金属欠乏星の金属量の観測結果と元素合成の理論計算を 比較することで、逆に超新星爆発のモデルに制限をつけることを試みる。