Theory Seminar

KEK 素粒子原子核研究所・理論セミナー



題目 K中間子の深い束縛状態 $K^-ppn$ の 観測

(日本語/Japanese)
講師 鈴木 隆敏(東京大学 理学系研究科)
日時: 12月16日(火) 午後1時30分
場所: 研究本館 3階 321号室


                


   (概要)

アブストラクト: 我々E471実験グループはKEK 北カウンターホール K5 において2002年秋と2003年夏の2度に渡り、K中間子の3He原子核における 深い束縛状態$K^-ppn$の存在あるいは非存在を決定すべく、液体4He標的中 での静止$K^-$から生成される中性子の飛行時間測定を行った(KEK-PS E471)。 2003年秋の時点でデータ解析をほぼ終了し、$K^-ppn$状態の形成と解釈さ れるピーク構造を中性子運動量分布中に発見した。その系の束縛エネルギー は事前の理論計算値よりも約60MeVも深く、またその幅は約15MeVと予想よ りもはるかに狭いものであり、その主たる崩壊分岐は$\Sigma NN$である。 セミナーにおいては実験の背景、解析の詳細、及び結論に到るまでの推論 の過程を紹介する。