量子力学は、私たちの目には見えないとても小さな世界です。この世界では、光や電子、陽子などの“粒子”が時には粒子、時には波のように振る舞い、不思議な現象を起こします。量子場計測システム国際拠点(WPI-QUP, KEK)の研究者達は、これらの小さな粒を見るための特別な装置の研究開発や、それを用いた実験をすすめています。今回の講演では古典物理学から量子力学までの発展、概念の違いや最新の研究について、実演と混ぜて楽しく解説します。
量子場計測システム国際拠点(QUP)は、高エネルギー加速器研究機構(KEK)に設立した世界トップレベル研究拠点(WPI)の一つで、測定の科学を研究する場です。「量子場計測システム」には、量子場「を」測定するという意味と、量子場「で」測定するという二つの意味を持たせています。QUPでの測定研究開発は、新しい「眼」を人類にもたらし、宇宙観測や素粒子実験を革新して、この美しい世界の成り立ち(時空と物質の真の姿)の理解を助けるとともに、広範な社会への応用をめざしています。 web: https://www2.kek.jp/qup/