2006年3月21日作業報告






動機と結果
  1. 1GeV/c以外の運動量でデータをとる。
  2. 結論:陽電子らしいピークあることは確実だが、とったデータはおかしい。
    • Qvrでとれているデータの閾値がちがう
    • PMTの暗電流が先週と今日とでちがう。
  3. ビームタイムは明日朝9:00まで。

  • 8:30 カウンタホールにゆくと京大グループは実験続行中。8:30ころ4GeV/c, 8:50ころ0.5GeV/c でデータをとっていたそうである。
  • 9:00前は私は準備中で記録なし。フロッピーディスクがなかったので、オシロのセーブができない。
  • 9:00 ビームが出ていないので「パラサイトだから無理な要求はしないが、ビーム出してないなら2GeV/cのビームをだしていただけますか?」と聞いた。OKがでた。
  • 2GeV/cでデータをとった。フロッピーがないので、「チェレンコフトリガ」と「内部トリガ」を別にとり、電子のピークが同じところにあることを確認し、最後に、データを混ぜてとって読み出した(黄色線)きれいな電子ピークが出ているがると、なんだかおかしい。現れるチャンネルがやけに高い。
  • 9:40 データを見ながら「納得行かないが、そろそろMonday meeting がはじまるから帰ろう」と思っていた。ところがそのときに、「DAQの検討をするのでそちらの好きな運動量でビームを出します」と京大の方に言われた。「1GeV/c」に設定してもらった。
  • 黄色の線同様、Cerenkov トリガーとセルフトリガーを混ぜてデータをとった。その結果が空色の線。
  • 10:00「まだ1GeV/cでビームを使っていてよい」と言われた。そこで、「電子トリガ」でデータをとった。その結果が「紫の線」
  • グラフを見ると黄色、空色、紫の線の振る舞いに矛盾がある。
  • 外部トリガではスカのばあいがあり、それでオフセットがわかるが、「オフセット」が先週と まったく異なる理由がわからない。
  • 途方に暮れて、PMTに流れる電流を見たところ、0.38 mA流れている。以前見たときは 0.31 mA(VmonとCmonを切り替えても針はほぼうごかない)くらいだった。富士実験室でもそうだった気がする。この差を見ると、PMTでもなにかがおかしい。
  • 以下にグラフを示すが、80チャネルにピークを持つ青とマジェンタの2本の線は先週1GeV/cでとったもの。

午後作業を再開した(これが我々のKEKPSでの最後のデータ収集だろう)、