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現在策定中のB計算機システム仕様案の概要
B 計算機は平成17年度3月に更新が予定されている。この機器更新のために、 H16年3月に仕様策定委員会を組織し、Belle実験グループの将来的な需要を元に 仕様を策定中である。概要を以下に示す。
契約想定及び設置場所
契約期間は6年間のレンタル(リース)契約期間を仮定。
各年度の最低計算機資源量を満す仕様のため、段階的導入になる可能性がある。
設置場所、計算科学センター北棟マシン室及び、南棟MT操作室を想定しそ の範囲で収まらない場所、空調能力が必要な場合は、その部分は筑波実験室など Belle実験グループが用意する場所へ設置する。
技術的要件の概要
計算サーバーシステムは、計算能力として、表1に示すSPEC CINT2000 Rate(Base)相当以上の下表の計算能力を各年までに有する。
Table:
計算サーバーの有すべき計算能力(SPEC CINT 2000 Rate量)
年
2006
2007
2008
2009
2010
2011
計算能力
40000
50000
70000
90000
110000
130000
大容量ストレージシステムは、「磁気ディスク装置」、「テープライブラ リ装置を含む階層型ストレージ(HSM)機構」からなり、以下の容量を有する。
Table:
大容量ストレージシステムの有すべき記憶容量(PBytes)
年
2006
2007
2008
2009
2010
2011
HSMシステム総容量
5
6
7
8
10
12
磁気ディスク容量
1
1.2
1.4
1.7
2.2
2.7
ユーザーが直接ログインして、計算サーバーシステム上で稼働するソフト ウエアの開発等を行う「ワークグループサーバー」 80台以上、「ワーク ファイルサーバー」16台以上、「周辺サーバー」30台以上、「ユーザーワー クステーション」 128台以上、等からなる。
筑波実験室より実験データを、200MB/秒以上で読み出してバッファし大容 量ストレージシステムへ100MB/秒以上で遅滞なく記録保存する高速データ 記録システムを有する。高速データ記録システムのバッファディスク容量 は100TBで、冗長化のため、4つ以上の独立したシステムで構成される。
ネットワーク装置として本システムのサブシステム内及びシステム間を結 ぶネットワーク及び、外部ユーザーがインターネットなどを経由して本シ ステムを使用するためのネットワーク関連機器を有する。
全てのシステムにおいてシステムソフトウエアは、Linuxを基本とする。
冗長性と活性交換可能性に十分留意し、終日 6か月以上の連続運転が可能 であるようなハードウエア、ソフトウエアの信頼性を有し、これに対応し た保守体制を有する。
システムを維持、運用、改善する保守サービスを提供する。
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Computing Research Center, 2005