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概要

2004年度は、セキュリティに関わるシステム群の運用は概ね安定していた。しか し、この間に40件をこえる不正アクセス被害が発生した。被害のうち多くがウィ ルスあるいはワームの感染被害であったが、DMZに設置しているLinuxサーバへの 不正侵入が1件発生したことは、重大な被害であった。

不正アクセス被害のほとんどを占めるウィルス・ワーム感染の頻度を減少させる ために、2004年度に新たにウィルス・ワーム防御ゲートウェイを無線LAN専用の VLAN(MAクラスタ)の入り口に設置し、ウィルスとワームの監視と防御を開始し た。これは、これまで計算科学センターで進めてきた「パーソナルコンピュータ 用アンチウィルスソフトウェアの配布サービス」や「PostKEKにおけるウィルス ブロックシステム」と併用することにより、ウィルスやワームの感染防止に効果 的に働くことが期待される。加えてDMZ機器のセキュリティのさらなる向上のた めに、2004年度は「常時セキュリティ診断システム」を情報セキュリティ管理部 会と協力して構築をすすめた。このシステムにより、任意にDMZ上のサーバの脆 弱性を調査できるようになる。これらの対策により、2005年度における不正アク セス被害の発生件数を減少させることを目指す。



Computing Research Center, 2005