2002年1月に国立情報学研究所がスーパーSINETを運用開始して以降、HEPnet-Jは 主としてスーパーSINETを利用して構築している。スーパーSINETは10G IP接続と GbE専用線を提供するが、10G IP接続内のHEP用MPLS-VPNとHEP用GbE専用線の両者 によりHEP用VPNが構築されている。2003年10月からは1つのインタフェースで複 数のMPLS-VPNに接続することが可能になったが、これにより現在までに、7つの HEP用MPLS-VPNが定義され、グループ毎に使われている(7つの内の1つは汎用 HEPnet-J)。HEP用GbE専用線もタグVLANにより複数のグループで使われている。
神戸大、新潟大、岡山大については、2004年中に、最寄のスーパーSINETノード からGbE線を延ばして、キャンパスLANの接続と複数のMPLS-VPNの接続ができる擬 似スーパーSINETノードになる予定であったが、これまでに実現できたのは神戸 大のみで、新潟大、岡山大は遅れている。神戸大にはHEP用MPLS-VPNが延びた。
擬似スーパーSINETノードも含めまだ真のスーパーSINETノードとなっていない主 要なHEP関連機関をスーパーSINETノードとするよう要望を続けていたが、残念な がら、2004年度には、HEP関連機関への増設はなかった。2005年度以降の実現へ 向けて要望を続けている。
スーパーSINETノードでもSINETノードでもない大学への帯域増強が懸案になって いたが、東邦大、近畿大等、これまで低速のデジタル専用線でハブ大学に接続し ていたところを全て広域イサーネットを用いてKEKへ直接接続するよう変えた。 これにより、管理コストが大幅に軽減されたと思われる。
JLAN用にIBBNの最寄アクセスポイントまで借用しているダークファイバに相乗り
する形で、つくばWANと相互接続しインターネット接続のバックアップ経路とす
るとともに、KEKと産総研を直接GbEで接続していたが、これを10GEに変更するよ
う準備中である。スーパーSINETのHEP用GbE専用線はBELLEグループ等でKEKと大
学間の大量データ転送に効果的に使用されている。一例としてKEKと名古屋大学
間のトラフィック量を図に示す。
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