Next: コラボラトリ研究活動
Up: GRACE
Previous: GRACEを使ったリニアコライダーにおけるヒッグス粒子探索
Contents
LHC物理を考える上で、QCDの計算は必要不可欠である。QCD の関与する反応に関
しては、トリーレベルの計算はほとんど役に立たない。それは、結果が繰り
込み点に強く依存してしまうからである。定量的に意味のある予測をするには、
QCD の反応は最低限、次の非主要項、即ち NLO を入れて計算しなければならな
い。これは1ループレベルでの計算である。このため、電弱理論とは異なるルー
プ積分が必要であり、そのためのインターフェースが必要である。
平成16年度には、ループ積分を数値的手法に求める方法として、
Numerical Contour Integrationを開発して、1ループ積分の
3点および4点関数、2ループ積分の2点、3点関数について
検証した。またこの方法がQCDの1ループ積分の超幾何関数を
数値的に求めることにも応用できることがわかった。
平成17年度は、QCD用のループ積分ライブラリの整備と、
GRACEのプログラム生成とのインターフェースを完成させ、
QCDのNLO計算の自動化に本格的に取り組む。
成果の公表 : [
,
,
,
,
,
]
Computing Research Center, 2005