アクセスされるページを作るためには

Last update: 2002/3/18, 新規作成

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  1. ページ作りの傾向
  2. WWW ページをアクセスしていて、このように変えればもっと探しやすい、使いやすいと思うこと、また新聞や雑誌を読んでいてこの情報をWWW ページでアクセスできるとよいのにと思うことがよくあります.
    貴重な情報がもっと WWW ページに載せられることを期待して、どのようなページを作ればアクセスしたくなるのか、私の経験による意見を述べます.

    WWW ページの作りには大きく分けて3つの傾向があるでしょう.
    1. 仲間内での情報交換に利用する。
        Web は最初は、このような目的でできました。今もこのような使われ方が続いています。
    2. ページを見てもらい, 関心を持ってもらえることをめざしているページ。
      • 始めて訪れる人の関心を引くことや、できるだけ多くの情報を与えようとすることで、派手な体裁にこったページが多く見受けられます。中には情報の提供に徹したページもあります。
    3. 情報を多く提供しようとしているページ。
      • 役に立つ情報を必要な人に提供することに徹しているページ。一見変哲のないページであったり、無愛想なページであることが少なくありません。検索機能で情報を探すような作りにしていることもあります。

      • 多くの情報を掲載し、次々と目立たせたい情報を派手にしていっているページも見受けられます。このようなページは、作成者が大事と思い、次々と目立つように配置、色使い、文字の大きさと、次々と努力していることは理解しても、結局ごたごたした、集中して情報を探すには忍耐が必要なページとなってしまいます. 作成者の努力が利用者の要求に合致しません.
    ページの作り方では、このように b. の多くや c. の一部にみられるような、読んでもらうために訪れる人の目をひきつける努力をしているページ、それとは対照的に b. の一部や c. の多くにみられるように、見てくれは飾らず情報の発信に焦点を絞っているページに大きく分けられます。

  3. 訪れる人の目をひきつける努力をしているページ
  4. 見栄えを重視している、このようなページに私は殆ど興味がありません。世の中の主流になっていますが、訪れる人の意図をくんで情報を提供するのでなく、自分が見せたい情報を見せる傾向が強いようです。
    使える新しいテクニックを学ぶために眺めることはあります。この種類のページには以下のようなの特徴があります.
    これらのテクニックを使うこと自体は、表現力を非常に高める効果があります。しかし、ほとんど付き合う時間の余裕がありません.

  5. 情報の内容を主眼にしたページ
  6. 発信する情報の内容にいくつかの傾向があります. a) 自分の興味ある情報を発信しているページ、b) 他人にも役に立つと思われる情報の発信をしているページ、c) 役に立つリンクを集めているページ、a) - c) の複数が混在しているページがあります.
    公開したからには、多くの人にアクセスして欲しいと思うのは当然です. そのためにはどのような情報を発信するのかを明確にしてページを作成することが大事です.

    1. 自分の興味ある情報を発信しているページ
    2. 個人的趣味で作成しているページは、まれには面白い情報のこともあります. それは個人的趣味といっても第3者的な視点を持ちながら作成している場合です.
      多くの場合は、仲間内では楽しめるでしょうが、それだけのものです。家族の紹介、随想、などなど、間違ってアクセスした時には貴重な時間を損したという気分になります。

    3. 他人にも役に立つと思われる情報の発信をしているページ
    4. ニュース(1次情報)、現状報告、調査報告、評論、各種のデータ、解説、マニュアル(手引書)、などのページが価値のあるページです. 「資料的価値」のあるページといえるでしょう. (ただし人の情報の2次加工のページは遠慮願いたいものです.))
      情報を持っていたらどんどん発信して欲しいと思います. 別にきちんと整理されていなくても、断片的な情報でも構いません. 誰かがリンク集みたいなもので、ほかの関連情報と組み合わせて体系的なページを作ってくれるかもしれません.

    5. 役に立つリンクを集めているページ
    6. WWW ページをアクセスする多くの人は「資料的価値」のある情報を探しています. 情報にたどり着くためにいろいろなページを経由します. 検索サイトやリンク集を駆使します. 価値ある情報を数多くリンクしているページにめぐり合ったときには、宝の山を掘り当てたような気分です. 検索に費やす時間を少なくできます.

      「資料的価値」のあるページを集約したリンク集は価値の高いものです.


    価値ある情報を発信すれば、見ばえや、注意をひきつけるようなテクニックを使わずともアクセスされるものです. 作成する際に、どのような情報が期待されているのかということだけを考えればよいのです. 情報を探している人にとっては、見ばえや、テクニックの駆使が邪魔になることが往々にしてあります.
    ただし、情報を得たい人が快適にアクセスできるようにするために注意すべきことが何点かあります. 別途説明します.


    Shigeo.Yashiro @kek.jp