財団法人総合科学研究機構(略称CROSSつくば、理事長・高良和武東大高 エネ研名誉教授)主催の研究フォ−ラムが二十五日午後、つくば市竹園の 研究交流センターで開かれた。常陽新間社が公募した第四回つくば提言大賞 で県知裏賞を受賞した高エネルギー加速器研究機構の和気正芳助教授らが 講演したほか、CROSSが実施している研究プロジェクトの中で十二件が ポスターセッションで成果を披麓した。今回のフォ−ラムは、常磐新線や 独立行政法人化などで新しい局面を迎えている今後のつくばについて、年齢 ・所属を超えた情報交流を行い、二十一世紀にふさわしい新文化をつくり出 そうというねらい。今回が初めての試みで約百人が参加した。護演では、 日本ホリスティック医学協会会長を務める帯津良一・帯津三敬病院長(埼玉 )が三十一世紀の健康科学−甦(よみがえ)る生命場」と題し、患者を「 人間として丸ごとみる」重要性を強調したうえで、西洋医学、中国医学、心 の医学を桔合した「場の営み」ヘの実践的取り組みを紹介した。また、 和気助教授は提言大賞受賞論文と同じ「生涯都市つくばへの提言」を演題に 、その後の考察をまじえて持論を展開した。研究学園都市を構成す 喜国立研究機関の研究者は国家公務員の六十歳が定年。”第二の人生”を求 めてまちを去つていくケースが目立つ。団塊の世代の定年が迫っており、 年間二百人程度の定年ラッシユ期を迎えようとしている。このため、和気氏 は受賞論文で「無給、無定年の総合研塞所」の設立を主張、まちづくり部門 で最優秀賞を獲得した。この日の講演で和気氏は持論をさらに発展させ、 自由な発想に基づく研究活動、異分野との連拐を重視した研究者自身の出資 による「ソフィアポリス」の設立を提案し注自を集めた。それによると、 タコつぽに陥らないよう一つの「ソフィアポリス」は円形のドーム型の犠造 とし、周りに個々の研究スペース、真ん中には談話コーナーなどの共用 スペースを配置する。ーソフィアポリスの定員は五十人で、五つの ソフィアポリスで構成する。試算によると、二百五十人の研究者が定住 すると、自治体側からみても市民税・固定試算税・健康保険などの収入増が 期待できメリットが大きいという。講演後の質疑や想談でも議論が続 けられた。