PF-UAタンパク質結晶構造解析ユーザーグループ代表
清水敏之(東京大学)

2016年4月より,タンパク質結晶構造解析ユーザーグループ(以下PX-UG)の会長を三木邦夫前会長より引き継ぐことになりました東京大学の清水です。

PX-UGはPF-UAの下にあるユーザーグループの中でも最大の会員数から構成されています。昨年からは若手の先生方を中心とした幹事会が結成され、幹事会とともにPX-UGを運営していきたいと思います。これまでもPX-UGでは量子ビームフェスタ開催に合わせて会合を開いてきましたが、今年からは幹事会の先生方を中心として企画した講習会も開催する予定でありますので、全体会合への出席と同様に皆様の積極的な参加をお願いしたいと思います。

タンパク質結晶構造解析において放射光施設の利用は必要不可欠なものであります。これまでも我々ユーザーは非常に整備された環境で放射光施設を利用してきました。これは構造生物学研究センターおよびビームライン担当者、PF施設側の不断の努力によるものであります。ユーザーグループの代表として厚く御礼申し上げます。しかしながら、この環境を維持するのが年々困難になってきております。予算削減に伴うビームタイムの減少はユーザーの皆さまも実感するところではないかと思います。さらにPF次期計画3Gev蓄積リング光源の問題など、将来にわたって安定的に放射光施設を利用するためにも現在我々が真剣に考えていかなければならない問題があります。PX-UGは設立の目的にもありますように、お互いの交流を通して構造生物学研究を推進することを第一の目的としていますが、このような昨今の状況にも目を向けざるを得ません。高いアクティビティを保ちつつまた保つためにも、PX-UGとして皆様の意見を集約して積極的に発言をしていく必要もでてくると思います。

これまで以上のユーザーの皆様のご協力,ご助言を宜しくお願い申し上げます。