新しい光を、ここから。

自然科学は、万物の成り立ちやしくみを探求しようとする好奇心から始まりました。その知的活動は、時を経て、現代の我々の生活を豊かにしています。

この連鎖を未来につなげるために、高エネルギー加速器研究機構(KEK)では、「学術研究」と「人材育成」の拠点として、加速器やビームラインの技術、大学共同利用の経験を集結した、世界最先端の高輝度光源施設「KEK放射光」を計画し、推進していきます。

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このサイトについて

KEKは、2016年6月末に、KEK Project Implementation Plan (KEK-PIP)を策定しました。PIPは、KEKで今後取り組んでいく研究の方針を示した「KEKロードマップ」で挙げられた研究計画を具体的に進めるために、関連する研究分野の技術開発の状況を踏まえ、予算確保の枠組みと優先順位を明確にした研究実施計画です。

KEK-PIPでは、3GeVクラスの蓄積リング型高輝度光源施設の実現を掲げています。この高輝度光源施設「KEK放射光」の具体的計画を策定していくにあたって、関係機関の皆様、そして本計画に関心をお持ちの全ての皆様と連携してより良い計画にしていくために、このウェブサイトを開設いたしました。

学術研究と人材育成は大学共同利用機関であるKEKのミッションです。光源・ビームライン性能はもちろんのこと、学術研究と人材育成の拠点施設としても世界最高の放射光施設を目指す「KEK放射光」の実現のため、皆様のご協力とご支援をお願いいたします。

学術研究と人材育成

例えば、マイケル・ファラデー。彼の好奇心から生まれた電磁気学は、現代のエレクトロニクス・テクノロジー全ての基礎となり、私たちの生活を大きく変えました。このように、人類の知的好奇心に基づく学術研究は、イノベーションの創出を可能にし、産業の発展はもちろん、環境やエネルギー問題などの地球規模の課題解決へとつながります。

KEK放射光は、学術研究のフロンティアを開拓するとともに、学術界から産業界につながる多くの研究者のニーズに応える、多種多様な放射光利用研究を推進することにより、社会に貢献する先端基盤研究施設を目指します。


背景画像:Michael Faraday in his laboratory, Harriet Jane Moore 1850s

KEK放射光は、将来の我が国の科学・技術を担う若手人材育成のための「道場」となります。大学・研究所・企業等の研究者と施設のスタッフが連携し、学生、若手研究者とともに最先端の研究および実験手法・装置の開発を行なうことによって、日本の未来を支える人材を、学術界から産業界にわたって幅広く育成します。


背景画像:Michael Faraday delivering a Christmas lecture at the Royal Institution, Alexander Blaikley 1858