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建設期のネットワーク

現在まで以下の整備を行ってきた。

JLANの東海サイトとつくばサイトとは専用線で結合するが、2003年度までは これに広域イサーネット(10Mbps)を使用してきた。これを茨城県が運用するい ばらきブロードバンドネットワークを利用した接続(100Mbps)に変更し、帯域 の拡大とコストの低減を図った。この切替は、2004年4月に完了した。接続 帯域は100Mbpsと従前の10倍になり、一方、コストは従前の約半分になった (いばらきブロードバンドネットワーク自身は無料であるが、両側で最寄のアク セスポイントまでのダークファイバの借料が必要)

JLAN内に複数のVLANを設けた時に各機器の接続先VLANを機器の管理者が自分で変 更できるようVLAN選択機構を開発する。このVLAN選択機構は、つくばサイトにお いては、KEK-LANのVLANとJLANのVLANとの間での接続先変更にも利用できるよう にし、KEK職員の作業能率の向上にも資する。このVLAN選択機構の基本部分は2 005年2月上旬に完成し2月中旬から試験運用している。対象エッジスイッチ と対象VLANを限定して試験運用している。

東海サイトに新規建設中のJ-PARC用建屋が完成し、2005年度に供用開始する 新規建屋は6つとなり、そこに8台のエッジスイッチを置くようセンタースイッ チの増強も含め整備した。2005年4月1日入居予定の建屋もあり、それに間 に合うよう2004年度中に整備した。

当初の計画にはなかったが、原研東海の既存建屋にJ-PARC関係者が入居すること になり、これらへのJLAN整備を急遽要請された。検討の結果、JLANの既存エッジ スイッチから延長できる2箇所には、エッジスイッチを追加設置し、それ以外の 箇所は、既存の原研LANのスイッチにJLAN用VLANを設定し、これとJLANを接続す ることとした。これらへの入居も2005年4月1日から始まるので、それに間 に合うよう2004年度中に整備した。

今後、以下の整備を行う予定である。

  1. いばらきブロードバンドネットワークによるJLANサイト間接続に障害があっ た場合あるいは計画作業時等にも動作するバックアップ回線を整備する。原 研東海およびKEK双方のインタネット接続を利用し、L2TPによりバックアップ する予定である。
  2. VLAN選択機構の基本部分の運用を開始する。全てのエッジスイッチ、全ての VLANを対象として運用開始する。
  3. 試験運用および本運用の経験を踏まえた上でVLAN選択機構の拡張部分を開発 する。
  4. JLANの一般的な接続を現在のグローバルアドレス利用からプライベートアド レス利用に移行する。これはJLANで利用できるグローバルアドレスが限られ ているためである。
  5. JLANでは接続機器のMACアドレス認証を行っているが、原研LANスイッチでは これができない。このため、原研LANスイッチとJLANセンタースイッチの間を 通過できるMACアドレスをチェックできるようにし、JLANに登録されたMACア ドレスだけが通過できるようにする。
  6. 運用期ネットワークへスムースに移行する。



Computing Research Center, 2005