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データグリッド

渡瀬芳行、川端節彌、苅田幸雄、佐々木節、
真鍋篤、八代茂夫、飯田好美

高エネルギー物理学の分野では、国際共同による大規模実験が行われている。そ こでは、各国の実験グループ間を高速ネットワークで結び、それぞれの計算資源 の共有を可能とするグリッド技術により、共同でデータの解析を行う計画が進め られている。そのための基盤ソフトウェアシステムとして、現在最も標準的と 考えられているものが、CERN を中心に開発が進められているLCG2 シス テムである。大規模実験のためのデータグリッド網の構築と実用的な運用のため には、このシステムのテストと評価が必要である。また、データグリッド網上の ユーザ識別の基礎となる電子証明書の発行を行う CA局の構築も必要となる。

こうした基盤としてのグリッド技術を効率的に用いるためには、各地に分散する 情報や資源をグリッド網全体で組織的に管理する必要がある。このうち、データ ファイルの共有管理を行うシステムの代表的なものに SRB や Gfarm がある。こ れらのシステムを稼働させ、性能測定と評価を行った。

SRB に関しては、中国科学院・高能物理研究所・研究員が本センター滞在し、共 同で性能測定と評価を行った。



2004年度の目標



Subsections

Computing Research Center, 2005