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放射線医学分野への応用のためのツール群の開発



画像診断装置とのインターフェースの開発

放射線治療では人体情報は、CTなどの画像診断装置からの出力であり、この情報 は、DICOMというフォーマットでやり取りされる。そこで、DICOMファイルから Geant4で使われる幾何情報、物質情報に変換するためのモデリングツールの開発 を行った。また、既存の優れた可視化ツールとの連携を行い、人体画像の3次元 表示などを、Geant4のアプリケーションと連動して行えるようにする開発を予定 している。



支援ツールの開発

医学利用にあたっては、間違った使い方を防ぐような保護機能を備えたり、より 直感的に使えるようなユーザインターフェースが要求される。そのために、幾何 情報(CT画像、放射線装置など)の入力情報のモデリングから解析環境までを一 つのアプリケーション上で行えるような統合的環境を行った。プロトタイプとし て、医療用線形加速器のシミュレーションを行うためのソフトウェア記述および 実行環境のセットアップの支援ツールの開発を行い、市販の同種ソフトに近い機 能を実現している。今後は、粒子線治療などの場合に関しての同種ツールの開発 作業を行っていく予定である。



成果の公表 : [[*], [*], [*], [*], [*], [*], [*], [*]]



Computing Research Center, 2005